【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

[町・交流・文化] 歓迎!「釧路空港動物園」
チョッと前になるが、物騒な話題が広がった。何と、冬眠しないヒグマがいると言う。
釧路湿原のすぐ近く、市街地に近い老人ホームの庭に親子連れヒグマの足跡が頻繁に見つかってるのだ。
「この時期冬眠しない熊がいる?よっぽど暖冬なんだべ」。そのとおり!釧路の1月の平均気温は−2.1℃。明治43年以来、観測史上最も暖かいそうだ。「釧路あたりも温暖化だべ!」
それにしても、ここんところ釧路は動物の話題にあふれてる。
釧路市動物園ホッキョクグマ「ツヨシ」と「クルミ」、そして釧路川の野生ラッコ「くーちゃんいずれも全国へ明るい話題を提供してくれた。動物は、いつも人間を元気にしてくれる。
そうだ!動物と言えば、釧路にはもうひとつ動物園があった!「釧路空港動物園」だ。
この動物園の動物達は、上京する際「行ってらっしゃい!」と見送ってくれ、帰寒した時には「お帰り」と優しく迎えてくれる。ココロを癒してくれる動物たちだ。何はともあれ、紹介しよう。
やはり最初は特別天然記念物のタンチョウだろう。何といっても「たんちょう釧路空港」のシンボルだ。
優雅な姿をしてるが、意外に気性の荒い鳥である。一時は絶滅状態だったが、最近は1000羽まで回復してきたと言う。
お次は、もう何年も冬眠せずに頑張ってるヒグマの親子。通常は人間を襲うことはないと言われてるが、その存在感は大変なものだ。
だが、よく見ると結構愛嬌のある顔をしてる。知床半島では、このデカイ熊達と共存してるオバアチャンがいるらしい。
絶滅が心配される「森の哲学者」シマフクロウは、アイヌ語では「カムイ・チカプ」(神の鳥)と呼ばれる。威厳のある容貌から、アイヌ達はそこに神を見たのだろうか。
彼らはもう何年間もジッと動きもせず、釧路への訪問者を暖かく迎え、優しく送ってる。
暫く見てると彼らの想いが伝わってくる。左から読んでも、右から読んでも「くしろよろしく」。彼らはそう訴えている。
釧路を訪ねる機会があったら、ぜひ「釧路空港動物園」の動物達も愉しんで行っていただきたい。