【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「新しい天体」の発見!

「新しいご馳走の発見は人類の幸福にとって、天体の発見以上のものである」
こう言ったのは、フランスの法律家であり、政治家であり、何よりも食通で有名だったブリア・サヴァランである。
もしブリア・サヴァランがご存命だったなら、ぜひ供したい一品に先ごろ遭遇した。「アイヌネギのペペロンチーノ」だ。これはまさしく「天体の発見以上のもの」だった。
(アイヌネギのペペロンチーノ。もう3回食べた)
パスタとオリーブ油、それにニンニクと鷹の爪が、仄かな香りと辛味を共演し、そこに大量のアイヌネギが絡み合う。パスタの白とアイヌネギの緑、それに鷹の爪の赤…嫌でも唾液腺は刺激される。
フォークで一巻きして口に放りこむ。すると野生の香りがほんのり、胃の中まで野の香りに染まりそうである。おひたしや天ぷらと違って飽きることもない。大げさに言えばザル一杯も食べられるのだ。
翌日の匂いが心配だって?ご安心あれ、油で炒めてるので匂いは殆ど出ない。ヘルシー食としての効果も期待できる。
小説「新しい天体」を書いた故開高健氏も、この組み合わせは考え着かなかっただろう。チョッとした工夫の勝利だ!エヘン!
(今年も酷寒に負けず、咲いてくれたツツジに感謝!)
大震災で五里霧中の世の中になったが、チョッとした工夫に喜びを見出したい。
列島を覆う暗雲を払うにはそれがイチバンじゃないのだろうか?
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