【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

想定外!


(世界三大夕日のおこぼれを、と思ったのだが・・・いやはや思うように行かない)
2005年の新語・流行語大賞は、ライブドア代表取締役社長(当時)だったホリエモン堀江貴文)の“想定内”だった。
この年、アメリカではG・W・ブッシュが米大統領再選を果たしたが、イラク戦争が泥沼化し、ハリケーンカトリーナ”への対応では非難の的となった。
BSE問題でも日本とギクシャク、一方の日本では衆議院選挙で自民党が“小泉劇場”による記録的圧勝を果たし、皇位継承資格問題では小泉首相私的諮問機関が全会一致で女性・女系への拡大を答申した。
原爆投下60周年、「ハヤブサ」は、イトカワの岩石採集に成功、中国では大規模な反日運動が起こった。企業買収や株式取得が注目され、マネーゲームが勃興した年でもあった。
ホリエモンは「金で何でも買える」と発言し、翌年インサイダー取引で逮捕された村上ファンド村上世彰は、「金儲けのどこが悪いのか」と開き直っている。

(暮れなずむ上空をタンチョウが鳴き声を挙げながら飛翔していった)
だがこの年、珠玉の警告があったことを知らなかった。警告があった場は衆議院予算委員会公聴会。発言者は石橋勝彦氏(当時、神戸大学年安全研究センター教授)だ。
彼はこの場で「原発震災」というオリジナルの造語を用いて、巨大地震・巨大津波による大災害と、原発事故による被災の巨大さを強く警告した。その警告は、まさに今年の大震災を未来の現場から活写したように正鵠だった。6年前に、こんな警告があったとは・・・。
今年、我々は政府、科学者、保安員、東電、役人、さらには有識者、マスコミ関係者などから、耳にタコができるほど“想定外”と言う言葉を聞かされた。「“想定外”も“想定”のウチじゃないのか!」 しかし、残念ながら“想定外”は“責任外”と同義語だった。
ことしもあと残すところ3日。来年はどんな年になるのだろう・・・。

(♪明日、いや来年天気にしておくれ〜♪だが、29日は曇りのようだ・・・)
「少なくとも来年は晴れ!」を願って素晴らしい夕焼けを獲りたかったのだが、残念ながら適わなかった。
皆さん、来年は今年とはおおいに違う一年でありますように・・・。元気な一年でありますように・・・。よいお年を。
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※来年からブログタイトルを「森のつぶやき」に変更し、気分一新、脳も一新したいと思います。これからもご愛読よろしくお願いいたします。