【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 2668人!

▼良かれ悪しかれ我々は数字に取り囲まれて暮らしてる。数字が単に数字と言うだけじゃなく、極めて深い意味をもつこともしばしばだ。ますます世の中が複雑化していく今後、数字はさらに大きな意味をもつに違いない。

(カスミザクラを花瓶に入れたままにしておいたら、何と芽が出てきた。生命の神秘…)
▼2013年3月11日。午後2時46分。M9。最大震度7震源域南北約500km。深さ10〜40km。2013年3月3日までの震度1以上の揺れ9528回。被害額約25兆円。
津波浸水6県62市町村。561平方km。最大遡上高(津波の駆け上がった高さ)43m。犠牲者18,549人(2013年3月8日現在)。行方不明者2668人(同3月8日現在=標題の数字)。
▼0.639マイクロシーベルト(毎時)。20ミリシーベルト。8,000ベクレル。半減期11.8日、半減期50,000年。避難生活者315,196人(同2月9日現在)。

シャクナゲの新しい芽は、葉っぱがしぼんでるにも関わらず、ケナゲにも天を目指し始めた)
▼言うまでもなく東日本大震災に関連する数字である。冷静に見れば、数字は数字以上の何物でもない。しかし、数字のひとつひとつは重要な意味を語りかけてくる。衝撃の記憶を生々しく蘇えらせる。あの日、あの時、家族は?一族は?そして原発は?政府は?

レンゲツツジの花芽。ガンバレ、ガンバレ、あと2カ月でキミの謳歌する季節がやってくる)
▼一方、数字は悲惨な記憶だけじゃなく「希望」も語ってくれる。義捐金の数字やボランティアの数字などだ。日本も捨てたもんじゃない!
▼だが、大震災関連だけでも気の遠くなるほど膨大な数字が並ぶんだから、暮らしや経済、軍備科学、医療など、地球、宇宙の全ての数字をあげれば、数字はそれこそ天文学的数と言っても間に合わない程膨れ上がる。
▼今日、3月11日、東日本大震災から丸2年…。数字で語るのが簡単ゆえに、頻繁に数字で語る事が増えたけど、いまさらながら数字のもつ意味を考える。
▼我々人類はいまや数字を離れて生きられない。が、その一方であまりにも数字を大切にし過ぎてないだろうか?数字に振り回され過ぎてないだろうか?数字じゃ語れないものがあるんじゃなかろうか?新しい芽吹きは、そんなことを考えるチャンスを与えてくれる。