【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「おしょる」と「おっぽしょる」

※そんなにげぇに(強く)押せば、脚、おしょれちゃう(折れちゃう)だんかぁ・・・」。順ちゃんは文句を言う。脚を押して欲しいと要求したのだが、押し方が強すぎると注文をつけてるのだ。
※ただ時々は「脚痛てやぁ、おっぽしょって(折って)くんない!」とも言う。2つの言葉はほんのちょっとだがニュアンスが違う。「おしょる」は「折る」。「おっぽしょる」は「へし折る」・・・。折る、または折れる力の強さが違うのだ。

(去年、裏山に出たアイヌネギ。これくらいのモノをたまり漬けにすると美味い。年間の保存食にもなる)
※医師が訪問医療にきた時、驚嘆して言った。「おばあちゃん、家に帰ってパワーをもらったね。こりゃ、家族の力だ、ことにお孫さんの力がすごい!孫力だなぁ・・・すっかり治っちゃいましたね!」。
※順ちゃんは食欲も旺盛、呼び声もとてつもなく大きい。目を覚ますと「おいはん(夕飯)、まだかい?」と食事を要求する。一日5食になることもある。つい10日前、危篤状態だった人が、である。一体、順ちゃんの生命力はどこまであるんだろう・・・。

(枯れ葉を突き刺したアイヌネギ。葉っぱは天ぷらにしたり、ペペロンチーノにしたり、餃子にしたり・・・)
※ふと阿寒の春を思い出した。今頃はアイヌネギ(行者ニンニク)の最盛期だろう・・・。雪の下の落ち葉を突き破って出てくるアイヌネギ。−30℃にも1mの雪にも決して負けないその生命力には、驚嘆する。
※順ちゃんなら「ま〜んでまんで(まるでまるで)オラみてだな。おしょって(折って)、漬けもん(漬け物)にして食いてやさ(食べたいな)」とでも言うだろうか・・・。