【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

  番外編 「 オヤジ超え」!

※ついに父親を超えてしまった。モチロン「スキーができる」「パソコンができる」といった類で「超えた」わけじゃない。不肖ワタクシの誕生日は昭和19年9月20日。70年前の今日だ!・・・・・・古稀!70歳を前に永眠した父親の年齢を超えたと言うわけだ。
※生まれたのは疎開先の信州小布施村。母親の義理のオバサンが坊守を務める浄土真宗「西永寺」。後から聞いたところによると、20日は本当の誕生日じゃない。本来の誕生日19日は「9」が三つ重なり、将来、苦(9)を抱えるとして大オバサンが1日ズラしたのだという。

(最低気温が10℃前後の中、最後のエネルギーを振り絞って咲き続ける。まだ還暦ぐらいだ)
※大オバサンは同時に「ユウサク」と決まってた名前も、近所にいる泥棒の名前と同じだとして勝手に「ユウイチ」と書き換えてしまった。ま、不肖ワタクシの人生が多少道を外れてるのは、出だしから混乱があったせいかもしれない。大オバサンからはたっぷりの愛情を貰ったのだが…。
※父親は外国航路の船長などしてた。1航海だけだが「氷川丸」の船長も勤めたことがあるらしい。珍しくもないことだが異母姉妹もいた。が、43歳の時結核で倒れた。10年間の闘病生活。父親と一つ屋根の下で暮らしたのは物心がついてから5年に過ぎない。

(コチラはすでに生命の繋ぎを次世代に託した。生命の循環を熟知した穏やかな表情だ)
※彼を救ったのは当時アメリカから入ってきた最新医療技術だった。幸運にも父親は手術を受けることができた。日本で最初に手術をした6人のうちの1人。術後10年生存したのは父親1人だったという。父方の祖父が長寿だったことから生命力が強いことを家族は知っていた。
※第1級身体障害者になったが退院後、彼は必死に生きた。55歳で運転免許を取り、町内で最初の自家用車を買った。スバル360。それを駆って町内を探索したり、母親を乗せて隣の須坂市に行ったりした。彼は子供より町を知らない、遅れてやって来たエトランゼだった。

(冬を見据え凛と咲く小菊。ともすれば縮まりがちな心に、勇気と癒しを届けてくれる)
※それから15年。友人もできた父親は悠々自適、信州小布施の空気を吸いながら永眠した。享年69歳。法名(戒名)「超世院釈定常正定聚位」。そしてその15年後母親が旅立った。享年74歳。今考えれば子供孝行の両親だったような気もする。
古稀を迎えた今日、改めて来し方を振り返る。いやぁ、随分思い通り自由に生きてきた。いい時代を歩かせてもらってきた。感謝!だ。で、行く末だ。果たして自分も次世代も、いい時代を歩いてけるんだろうか?漠とした不安が先に立つ。
※他人の意見を聞けない「幼児性」政権に率いられることになったこの国は、「幼稚園並み」暴走が始まるんじゃないか?さらに、世界は収拾不能の暴力化が支配的になるんじゃないか?「民主」とは別の鉄路が用意されてるような、漠とした不安に襲われる。
※乙女座。AB型。長男。信州小布施出身――――。秋と冬が交差する時代・・・暗くなり始めた道を進む「オヤジ超え」の旅は、どうなるんだろうか?「幼児性」政権と共に一気に冬に突入していくんだろうか?・・・・・・悪魔に魂を売っても、未来を先に見てみたい!

スコットランド人は分裂より統合を選んだ。再びひとつに纏まる道を、「民主」が選択した。今後は賛成派も反対派も同じスコットランド人、わだかまりなく新しい国の在り方を考えるという。改めて成熟したオトナの社会を感じた。
翻って自分も含めて「1億2千万人が総サラリーマン国民化」した日本はどうだろう?「幼児性」政権を妄信しちゃうコドモの国のまま進もうとしているんだろうかっ…。う〜む、慨嘆せざるを得ない!