【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

動物言語っ!

※書架に思わず手が伸びた。動物好きのココロを捉えて離さないタイトルだ。『動物たちの話し声』。マイケル・ブライト著。どうぶつ社刊。奥付には1986年初版とある。
※何と30年前の本だ。見出しを見ると「クジラの歌」「さえずりの学習」「器楽奏者」「最初の声」「動物に言葉はあるか」など、垂涎のタイトルが成らんでる。即、借りた!

(30年前の初版だ。文字がとても小さい。415ページあったが一気に読めた)
※「自然界は決して静かな世界ではない」と筆者は書きだす。だが「昆虫類、鳥類、哺乳類などの発する音声はどれも自然選択されたものであり、彼らの生存に役立っているということだ」。つまり、コミュニケーションツールなんだと…。
※「コミュニケーションとは、聞き手の行動に影響を及ぼす情報を伝達することである」。筆者は“コミュニケーション"を、そう定義した。
※「ならば、威嚇や警戒、求愛、攪乱、怒り…さまざまな言語がある筈である」。これが作者の仮説で、それを証明するためにクジラから蜘蛛、蝙蝠に至るまで様々な科学者たちの膨大な実験と観察データが展開される。

(ラッキーにも草刈りに来てくれた。ここで動物たちはどんな話をしてるんだろう)
※鳥たちの「Song」と「Call」の違い、地域による方言の発生、一族以外の別部族との鳴き声の使い分け、天敵の距離の遠近を伝える2種類の警告音…人間より複雑かもしれない。
※こういう研究が、30年も40年も前に行われてたとは、何とも驚きだった。4半世紀以上経た今は、もっと進んでるに違いない。家の周りを翔んでる蝶や蜻蛉や、庭先を歩いてる蜘蛛たち。それに頻繁にやってくる小鳥たちはどんな話をしてるのか…それを思うと楽しくなってくる。

★話は違うが、人間もモチロン“騒音”を立ててる。都庁の奥深くで何が話されてたのか、永田町の官邸ではどんな鳩首怪談が話されてるのか、コチラのほうも興味は尽きないっ!

★そうそう、因みに今日は不肖ワタクシの干支6回目の誕生日だ。父親を超えて3年目になる。母親ももうすぐだ。やれやれ…。