【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「24節気72候という季節感」

※それにしても先達は自然と共存してたなぁ。一年を24の気候に分け、更にそれを3つの気象に分割する・・・24節気72候。この独特の季節感。もともとは中国発だが、自然と折り合いをつけて生きるしかなかった時代の、暮らしのチエだと感心する。

 

※今でも確かに、5日毎くらいで季節はずんずん変化していく。o-uiriさんのブログに72候が書かれてるのを見ると、いつも空を見上げることになる。

 

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※「地始凍」(地初めて凍る=11月13日~11月17日ごろ)は、本州の初霜の頃を言うのだろうが、当地じゃもう遥か前に過ぎてしまった。ただ、小春日和がうれしい日々でもある。陽だまりに微かに香る太陽の匂いを嗅ぎつけては日向ぼっこをしているとすべては何でもいいような気がしてくる。

 

※しかし、ちょっと待て!こんなにゆったりした時間を過ごしてて良いのか?いくら「人生100年時代」とは言え、不安ばかりの時代じゃないかっ!英語の入学試験問題に振り回される高校生たちはどうなのか?水没の恐怖に脅える島嶼部の人々の不安は如何なるものか?年金2000万円問題に直面する社会はどうなるのか?

 

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※いろいろな問題がグルグル頭を駆け巡る。そうそう、遠い昔は50歳にもなれば年寄りとなり、自らの判断で現役を退いて家督を息子に譲り隠居したものだった。でも、そのほうがGDP(生産性)を基準に世の中を考えるより幸せだったんじゃないかなぁ・・。

 

※人はどうも陽だまりでも、「地始凍」でもいろいろ考えることができるようだ。ことに、頭のいい官僚や口先の特別達者な首相や政治家達、それにM&Aの繰り返しで巨大な富を築いた企業家なども思考機会は増えた。GDPだけで世の中を測るんじゃなく、ブータンのようにGDH(国内総幸福)をモノサシにする時代になってきたんじゃないかっ?