【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「エナガ」

※またガラス窓にぶつかったんだろうか、小鳥が蹲ってる。あぁ、可哀そう・・・でも動いてるなぁ。近づいてみると何と「エナガだ!」。暫くは見なかったが、最近その可愛いい容姿、生態などで人気急上昇中!シジュウカラの仲間であるエナガ科の小鳥だ。

 

(「エナガ」「柄長」と書く。羽と尻尾が長く「柄杓の柄」のようなのでこの名がついたという)

(ぶつかったせいだろうか、右目が痛いらしく丹下左善になってる)

 

※慌ててシャッターを押す。レッドリストに載ってることもあって手が震える。焦る。「手当しなきゃっ!」手を伸ばして微かに羽毛に触れた。・・と、「ピッ!」という鳴き声を残して弱々しく翔び、数m先の鹿囲いネットに張り付いた。「翔べるっ!」

(写真の中央に背を向けて張り付いている。「生きる」という意思がハッキリと見て取れる)

 

※一寸前には、目をつぶってたのに・・・生き物の生命力に言葉を失った。「彼に任せよう」。窓から見てたら数分後、「エナガ」は力強いとは言えないが自力で翔び去って行った。零下15℃。何とか生き延びて欲しい。生き延びて来年は子をもうけて欲しい。

 

※今年もお世話になりました。拙ブログをご愛読いただき感謝の限りです。ウクライナ、ガザ・・人の世は荒れに荒れてます。「エナガ」も少し不安を残して行きました。来年こそ平和でよい年でありますように。人類が覚醒しますよう、祈るばかりです。

   

                  ★

※2024は正月休みをたっぷりとり、1月16日頃から始動したいと思ってます。

またのご愛読をよろしくお願い申し上げる次第です。ひと足早い年末。良いお年をどうぞ。

 

「愛すランド」

※-13℃。予報どおり10cm強の積雪。真っ暗な闇の中、除雪車の重低音が響く。今季初出動だ。やれやれ、朝イチで雪掻きしなきゃなるまい。今シーズンの「アイスランド」の始まりだ。強風注意報が出てるから、体感温度、-20℃にはなるだろうなぁ。

 

(午前7:00。写真の奥には道路除雪車。赤いヤッケのオジサンの手前には85歳のバーチャンも)

 

※何しろ除雪・雪掻きは、何を差し置いても最初にやらなきゃならぬ作業、住民の意思が完全にひとつに統一される朝の作業だ。プライオリティNO.1「総員出動」。地域の意思がこれだけ纏まることは大谷・栗山のWBCにも、コロナ禍のWHOにも出来まい。

 

※在京時代、オホーツク豪雪地帯「遠軽」(えんがる)出身のボスは言った。「皆、肩寄せ合って生きてきたのよ、北海道は」。なるほど、協力してかぁ・・まさに「愛すランド」だなぁ。氷河期の人類も肩寄せ合いながら、厳冬を乗り越えてきたに違いない。

 

オンネトーの澄んだ氷の中に固まったメタンガスの泡。氷を割ると火が付く。奥は阿寒富士)

 

※だが「愛すランド」には、もう幾つも誇るべき貴重な宝物がある。「極寒の神秘現象」がそれだ。空気中の水蒸気が氷箔となって降る「ダイアモンドダスト」、樹木が極寒で割れる「凍裂」、湖の「御神渡り」、海岸に光る「アイスジュエリー」・・・。

 

(何の写真か分かりますか?最初に見たアイヌはカムイ(神)=サムシンググレートと思ったに違いない)

 

※数えればキリがないが、あっちゃんが配信してくれたオンネトーアイヌ語で古い沼)の「アイスバブル」もその一つ。湖底から湧出するメタンガスが、氷に閉じ込められてしまうこの神秘現象、実際に目にした人は宇宙飛行士より少ないかもしれない。

 

先住民族アイヌ人は全てのモノ・コトにカムイ(神)が宿ると考えた。その文化は唄や文様、踊りなどで今に伝承されてる。分子生物学者、村上和夫和雄は言った。「科学では説明できない神秘がある。それを自分は『サムシング・グレート』と呼んでる」。

 

※人の命を「消耗品」扱いし、兵器と侵攻に邁進するプーチン&ネタニヤフ、その他の独裁者達よ、「愛すランド」と「カムイ」、そして「サムシンググレート」の言葉だけは覚えておきなさい。いずれキミらにも悔恨と悔悟の時が訪れてくるだろう。

                 ★

    村上和雄:遺伝子学者 分子生物学者 2021年没 著書「生命の暗号」など多数 

 

 

「アルツハイマーは感染する?」

アルツハイマー認知症(30年前は痴呆症と言ってた)が近い将来30万人に達すると聞いて、戦々恐々とした記憶がある。が、最新予想では25年に約700万人、高齢者の5人に1人がなると。原因は十分に解明されてないし、根本的な治療法も見つかってない。

 

※近年分かってきたのは、脳に特殊なタンパク質アミロイドβ蓄積。脳の神経細胞が萎縮し、そのため徐々にもの忘れが酷くなったり、時間や場所が分からなくなったり、暴言や暴行、気分の落ち込み、不安増幅などの行動心理症状が発現することなどだ。

 

(150430撮影。これは長期記憶か、短期記憶か?いずれにせよ記憶にはあるからまだ大丈夫かな)

 

※が、動物全体に及ぶこの大敵の原因追及に新たな光が投じられた。アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する可能性があるという論文が、それだ。脳科学分野の学術誌「Brain」に10月18日付で掲載された(NW誌電子版11/06)

 

※論文を書いたのは、アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コーク(UCC)研究チーム。アルツハイマー病の患者から採取した糞便を健康なラットに移植し、最初の移植から10日後以降に健康診断や記憶テストを行ったところ、アルツハイマー病患者の腸内細菌を移植したラットには、長期空間記憶の障害や新規認識記憶が著しく低下。

 

(これも同日撮影。雪山を登って撮影した記憶がある。大丈夫だ)

認知症と思われる様々な症状が認められたという。さらに、重症患者の腸内細菌を移植されたラットほど記憶障害が重度だったことも報告された。「世界初!驚くべき発見」(サイエンスジャーナリスト茜 灯里)。エッ、ホントっ?アルツは感染るんだっ!!」

 

(160930撮影。家族になりたてのジョディ。名前が何時からクルルになったのか記憶がない。ヤバイ!)

 

※この発見が、今後どういうカタチでアルツハイマーという現代の病に寄与していくのかは分からない。が、少なくとも現在認知症患者を抱える家族にとっては、原因の可能性の一つが指し示されただけでも大きな光だろう。そして物忘れに悩む自分にも・・・

 

 

 

 

「『アレ』っ?」

※カーテンを開けたら、「あれっ、雪だ!」った。ほんの2~3cmの積雪だが予報では晴れだったので「あれっ?」っとなったわけだ。同じ「あれ」でもカタカナの「アレ」は、違う。カタカナの「アレ」は、数日前に発表されたユーキャンの流行語大賞だ。

 


※ノミネートされてたのは知ってたが、まさか大賞になるとは思わなかった。自分にとってはまさに、「アレッ?」なのである。まぁ、たかが流行語で目鯨を立てることもないのだが、「生成AI」や「増税メガネ」などが上位に来るんじゃ?と予想してた。

 

 

※審査員のひとり、「やくみつる」氏は語る。「今年はコロナ禍の閉塞感から解放されたせいか、スポーツ関連の言葉が多かったようです」。つまり、流行語は世相を反映してるということになる。だとすれば、「地球沸騰化」は世相を反映してないのか?

 

 

※「OSO18/アーバンベア」は、世相を反映していないのか?世界では、独裁者・独裁政権による理不尽な虐殺、異常気象による史上最大の被害、さらには食糧難による飢餓などで苦しむ人々が増え続けてる。たかが流行語大賞、されど流行語大賞だ。

 

 

※「アレ」が大賞でいいのか?泰平の逸民、日本人の民度が問われてるような気がしてならない。「思考停止」の赤信号が脳血管の全域を塞いでなければいいんだが・・・。

「The・Cat’s」

 

 

※愛猫クルルが膀胱炎で通院してた最中、「ニューズウィーク」が届いた。『ニャーズウィーク 猫特集」。サブタイトルには「ホントの猫の気持」とある。「スゴイっ!クルルがシンクロニシティを引き起こした」。クーちゃんを横に、貪り読んだ。

 

(撮影のためにテーブル下で起こされたクルルは、機嫌があまりよくない)

 

※記事内容は、ヤマネコからイエネコに進化した歴史や、遺伝子変化、さらには鳴き声や、尻尾から分かる猫の心理など、科学的な観察、分析に基づいてる。猫好きにとってはタマラナイ。クルルの実態に照らし合わせて、いちいち頷ける構成になっている。

 

(動物番組を真剣に見つめるクルル、記事にある通り環境の変化には敏感だ)

 

※尿潜血反応が収まりつつあったのも相まって、至福の「Readingtime」となった。ことに猫に奉げられた文学の項は良かった。芥川賞作家保坂和志は、「猫を大事に大事に飼っている人はみんな猫には神様がついていると言う」(短編ハレルヤ)とまで書いた。

 

(ネコは1万年前に人間との共存を選んだ。1万年後にはキツネやリスとの共存が可能かも)

 

※ジョナサン・ロスセントルイスワシントン大学進化生物学教授)は、イエネコの先祖がアフリカヤマネコ(シリアヤマネコ)であることを明かしながら、最後に結んだ。「昔から言うではないか、イヌは飼い主に仕え、ネコは飼い主を従える」・・・その通りだ!

 

 

「先祖返り」

※金沢を中心に岐阜、北陸地方を旅行してきた友人がお土産をくれた。「辣韭の漬物。フツーの辣韭よりも大分小さい」という。説明によると、普通の辣韭を土に埋めたまま冬を越させると翌年、分結。『先祖返り』して小さくなる。「それを漬けた逸品」。

 

(味はフツーの辣韭酢漬けと変わらなかった。でも上品だ)

 

※「先祖返り」・・・そういえばウチでも放って置いたパンジーが、2~3年後に菫になったり、カサブランカが色変わりになったり・・そんなことが何回もあった。トト婆は、「先祖返りするんだよ、放って置くと。手入れしなきゃダメっ」と。

 

(霜の中、根性で咲いたダリア。「先祖返り」かも。撮影は実は10.27日)

 

※調べると「先祖返り」とは『何代も前の先祖が持ってた遺伝上の形質が、突然その子孫に現れること』。また『一度は廃れた技術や思想が再び取り上げられること』。最近は『ITのデータ更新時、古いデータに置き換えられてしまう』のにも使われるという。

 

(皮肉なことに、葉が落ちてるせいで夏場より日の差す時間が早くなる。枝に霜が降りている)

 

※では、「先祖返り」は人間にもあるのか?あるある、自分には両脇腹に「復乳」の痕跡らしき大きな黒子がついてる。保健室の教師に質問したら、「そうかもしれないわねぇ・・でも素敵じゃない、何千年代前の先祖の血を受け継いでるんだから」。

 

(西側の山の朝焼け。夕焼けじゃない)

 

※脳内の「先祖返り」はないんだろうか?進化論者「R.ドーキンス」は、「利己的な遺伝子」の中で『好戦的遺伝子はやがて少量になる』とした。が、仮説は間違ってないか?最近の独裁者達を見る限り、好戦的遺伝子は「先祖返り」してるとしか思えない。

 

 

「人間?バカな生きもんだよねぇ!」

※『「シロ~っ、シロ~!」。あ、オイラを呼んでるなぁ。おやつタイムかも知れない。行ってみよう。お、やっぱりおやつタイム、でも、おやつ係の外にもう一人いるなぁ。あらら、隣のジイチャンだ。じゃぁ大丈夫、彼奴は何時も手は出さないから・・。

 

(葉が落ちて、裏山の稜線がよく見えるようになった。窓から野生のシロたちの活発な動きも見える)

 

※それにしても、ありがたい。今年は大好物のクルミやドングリが極端に少ないっ!冬はどうなることかとシンパイしてたけど、毎日おやつを貰えるなんて・・・。この分だと、極寒の冬もご飯貰えそうだ。冬眠しないオイラ一家にとっちゃ、神様みたいだ。

 

(名前を呼ぶとすぐにやって来る人懐こいシロ)

 

※えっ、一家の数と性格は?ってか。まぁ、お近づきになれてるのは4人。性格的にはオイラ同様、好奇心旺盛で人懐っこい「ガガ」の外、我が道を行く「エリ」や、警戒心の強い「アン」。でも、それぞれ仲は良いよ。縄張り意識は強いけどね。

 

※オイラ達は昔からここに住んでたわけじゃない。先祖が、十勝辺りから移住してきたらしい。そしてここで定住を始めたんだ。最初はキタキツネなんかの先住民と縄張り争いがあったらしいけど、今は、棲み分け、ってのかなぁ、何とか生活できてるよ!

 

(遅出のボリボリの株だらけだが、エリちゃんたちは食べないらしい)

 

※傍に、おやつやご飯を提供してくれるグループもあるしなぁ。こういうのを、「共存・共生」って言うんだろうねぇ。それに比べりゃどうだい、人間って代物は。ウクライナって国の縄張りを一方的に攻めてるプーチンて奴がいるそうだ!

 

(手渡しでピーナツをもらう。なんともご馳走様)

※ガザって所でも、テロの100倍返しの虐殺をやってるそうだ。なんでもパレスチナって自治区域を、この世から抹殺すると息巻いてるらしい。ネタニヤフって奴だ。あな恐ろしや、恐ロシヤ!地球で一番怖いのは、やっぱり人間ちゅう生きもんだな。

 

(夜が迫るとエゾリスたちは山に帰る。家どこにあるんだろう?)

 

※いずれにせよ、オイラ達は縄張り争いはともかく、殺し合いはしない。極寒の中でもさ。生きもんの頂点に立ったとカン違いしてる人間共よ、キミらは本当に下等な生きもんだね!ま、食べ物をくれるのはありがたいけどね。本当に最悪よ、キミらは・・

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HBC「札幌初雪クイズ」の結果が出ました。正解は11月11日午前1時00分。何とピッタリ賞が2名も出ました。前後10分違いには20人も入ったそうです。A0153さん、残念ながら外れてしまいました。自分も大外れ。過去の初雪平均は11月1日だそうです。因みに道北ではそのまま降り続き、60cm以上のドカ雪だそうです。