【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「読唇術」

※クルルは、「釣り竿の先に小鳥の羽を付けた猫じゃらし(「チッチ」と呼んでる)」が大好きだ。「チッチやろうか?」と声を掛けると、眠ってても飛び起きて大騒ぎになる。しっかしここまで進化するとは・・・夢にも思わなかった。

 

※きっかけは先日、声を出さずに口を窄めてエア「チッチ」をやったことにある。すると完全理解の反応を見せた。偶然かな、と思ってその後何回も繰り返したが矢張り完全理解の様相。さらには唇をエア「チッチ」にすると、猫じゃらしに視線を移す有様だ。

 

(口を窄めて、エアー「チッチ」と話しかけた時のクルルの表情。左にあるのは「小鳥の羽猫じゃらし」)

 

※幼児期に罹った脳炎の後遺症で聾啞者になった叔母は、手話は勿論、「読唇術」も特技だったが、クルルも完璧な「読唇術」を学んでいたようだ。療法食と飲み薬で特発性膀胱炎から回復しつつあるクルル。飼い主としては二重の歓びになった。

 

※この一週間、真冬日が続いている。降雪も少量だが毎朝ある。ともかく「何とか明るい春を迎えたい自分にとって、クルルの回復基調と「読唇術」習得は朗報だ。猫の凄い能力に驚いてもいる。さぁ、クルル、(口を窄めて)エア「チッチ、チッチ」。

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※辞書を引くと「読唇術」の隣に「読心術」がある。クルルが「読唇術」だけでなく「読心術」をも駆使してるとすれば、ぜひ、その能力を自分にも与えてもらいたい。そうすれば、邪悪プーチンと無関心ロシア人達の脳内を覗くことができる。メディア報道や専門家の見解よりも、遥かに真実に近付ける筈だ。

「正の史上初」

※先週の札幌の異常気象には流石に驚いた。寒さのピークの筈の2月中旬に、何と2日続きで+10℃を超えたという。「史上初」だそうだ。ま、流石に翌日からは急降下、平年並みに-10℃に。釧路は大雪ではなかったが、久しぶりに枯れ木に雪の華が咲いた。

 

(サラサラと軽い雪だったがそれなりに降った)

 

※雪掻き後ホッと一息、道新に目を通してたら、「水素ストーブ」なる見出しが飛び込んできた。「水素をストーブ化」?実は40年程前に「未来の科学技術」(本のタイトルは覚えてない)的な一冊をシャカリキになって読んでたことがある。

 

※その本の監修者は松井孝典(まついたかふみ)千葉工大学長。AI、医療技術、などの外爆発しやすい水素を燃料する話が載っていた。重水素に圧力をかけて金属の分子に水素を吸収させ、その金属棒から、水素を徐々に取り出し燃料化すると書いてあった。

 

 

※科学的基礎知識0の自分にはよく理解できなかったが、道新記事の内容をよく読むと「トヨタの水素燃料自動車」の知見を活かした長さ50cm、重さ7㎏ほどのカートリッジの「水素吸蔵合金」に、900ℓの水素を貯めて約一時間燃焼するという。

 

(風が吹くと細かい雪が落ちたり、舞い上がったり、見通しは悪い。が、きれいだ)

※煙突は不要。ストーブの上部から水蒸気が出るため加湿効果もある。まさにSDG’sの新兵器じゃぁないかっ!同じ「史上初」なら負じゃなく正の「史上初」でありたいね。

「増毛モデル」

※道新の社会面の見出しだ。「えっ、薄毛に悩む人に新増毛法が開発されたのか」・・が、とんでもない勘違いだった。「増毛」は留萌管内の地名。「ましけ」と読む。そうそうピップエレキバンのCMで「比布」(ぴっぷ)という地名が使われた事もあった。

 

 

※似たような手合いで福井県の「小浜」が米前大統領「オバマ」を被せたのや、ソフトバンクの「Youの出身は?」「ハワイ(羽合)」なんてのもあった。それにしても「増毛」の例は、地名を知ってても思わず中身に引きずり込まれる程インパクトがあった。

 

(太陽は本当にありがたい。朝降った雪を一気に解かしてくれる)

 

※見出しのユーモアとは打って変って中身は真面目だ。「温暖化対策の切り札として、磯焼けが懸念されてる海の森(昆布など)の再生が欠かせない」と言う内容だ。海のCO2吸収はブルーカーボンと言われ、森林などでの吸収の9倍にも上ると言われてる。

 

※『増毛町は全国で最も早い04年から磯焼け対策で、鉄鋼スラグを使った藻場再生に取り組んだ。既に目に見える反歌が出ており、増毛漁協と日本製鉄が鉄鋼スラグなどを沈めた沿岸ではいま、色艶がよく肉厚なコンブが生い茂る』(7年間で藻場の面積は5.5倍に)

 

(太陽には、こんな遊び心も・・・)

※『海の砂漠化と呼ばれる磯焼けは、海水温の上昇とともに世界各地で深刻化している(中略)「人工的な藻場の再生は海外では殆ど例がない」。コンブは地球を救う手立てになれるか。「増毛モデル」が世界に広がる日は、そう遠くないかもしれない』

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領土の拡大ばかりを図る輩がいる。自己顕示欲ばかりの輩がいる。統べては我欲によるものだが、地球が求めるのはビミョーなバランス。トランプ、プーチン習近平金正恩、ネタニヤフよ、利他思考を考えよっ!

「特別天然記念物”タンチョウな生活”」

※一週間ボ~っとしてる。そんな生活に慣れちゃった。脳内をパルスの嵐が飛び交うこともなく、ただ、時間が過ぎてくのに身を任す。平穏だ。上空をタンチョウの編隊が飛んでる。”タンチョウな生活”の安らぎ・・。以前の”フクザツな生活”に戻れるかなぁ?

 

(240201撮影)

(上下2枚は140115撮影)

※もしかしたら、【ウクライナパレスチナ能登半島地震・極寒】鬱かもしれない。やれやれ。暫くは、特別天然記念物”タンチョウな生活”に浸っていることにしよう。

「御神渡り」

※-20度前後の朝が続く。ついに平年並みの極寒がきた。ただ、平年より寒い。理由はある。●愛猫の潜血反応がなかなか消えない。●能登半島の人々の暮らしが胸に刺さる●ウクライナ、ガザには心が切り裂かれる。結果、何もかも面倒でやる気が起きない。

 

写真の説明はありません。

(阿寒湖。後ろの山は雄阿寒岳

 

※こういうのを「共感鬱」ならぬ「極寒鬱」と言うんだろうか。というワケで去年あっちゃんが送ってくれた阿寒湖の「御神渡り(おみわたり)の写真をシェアすることに。

 

※氷が押し合いへし合いするうちに、薄い箇所が割れていく神秘現象だが、確かに神様が歩いて渡ったみたいだ。先人たちはそう信じたことだろう。それにしても寒いっ!

 

「今年は”シメ”から始まったみたい」

※何てぇ暗い年明けだ。個人としては元旦の朝から1時間半程の雪掻き。(流石に元旦の朝から業者に頼むわけにはいかない)。夕方には平穏だった能登の元旦を、地震が切り裂いた。さらに、2日の夕方にはJAL514便と海保機の衝突事故が、お屠蘇気分を吹っ飛ばした。

 

(衝突事故痕。窓に羽毛が張り付いてる。衝撃は如何なるのものだっただろう?)

 

※今年及び近い将来のさわりを垣間見たような年明けだった。数千年に一度と言われる能登半島地震が切り裂いた大地の惨状。未だに全容は明らかになってないが、少しづつ被害が明らかになってきた。地域の全てを崩壊させた過酷な災害に目を覆いたくなる。

 

(実は20代前半、和倉温泉のホテルに勤めてた事もあって能登には特別な思いがある。また、飛行機事故ではシカゴ空港で「衝撃防御姿勢」を摂らされて、「自分ももうこれまでか」と思った恐怖の記憶が蘇ってくる)

 

(事故で済むのか、済まないのか?羽田事故と絡めて考えちまう)

※心が痛む事故は5日の我が家でも。小鳥の窓への衝突事故が。今回は「シマエナガ」じゃなく、スズメ目アトリ科渡り鳥”シメ”みたいだ。すでに眼を瞑ってる。脱糞もしてる「今度は駄目か?」。友人はつっけんどんに言う。「ダメなものはダメさ」。

 

(小鳥の生命は、ウクライナ戦争やガザの進行における人間の命を考えさせてくれる)

 

※が、矢張り放ってはおけない。小さな脈を打つ身体を手で包んで水を与える。・・・と、飲んだ。素晴らしいっ!今回も大丈夫かも?・・ベッドと水を用意してる間に「シメ」はデッキから居なくなってた。生き返った!暗い気持ちが少し救われる。

 

(ウレシイ無駄となった)

 

※が、「シメ」にとっちゃ、羽田事故や能登半島地震と同様の青天霹靂だったに違いない!本来ならば「締め」は最後の行事の筈なのに今年は元旦から「シメ」が始っちゃった。やれやれ。只でさえ大混乱が予想されてる一年なのに・・・今年はどうなる?

 

※ともかく、日毎に膨らんでく災害犠牲者及びご家族にお悔やみを申し上げると同時に、被災者の方々に一日も早い日常が戻ることをお祈りするばかりだ。神様、どうぞことし一年、いや、これからも地球の生物に、生きやすい平和な世の中を・・・。

 

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※遅ればせながら謹賀新年。今年は世界中が選挙の年。台湾、ロシア、インドネシア、韓国総選挙、アメリカ大統領選・・・大・中・小さまざまな【地殻変動】が予想さる。気候変動、地震、AI同様、どうにもならない力が世界を動かしてる。人類には新しい思想が必要なのかもしれない。本年もご愛読よろしくお願いします。