【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 くしろサッポロ氷雪国体!

第65回国体冬季大会「くしろサッポロ氷雪国体」が開催されてる。折角釧路で開催される国レベルの大会だ。見に行かない手はあるまい。ことに、今回は釧路と札幌の二拠点開催。釧路はスケート部門の大会だ。
これまでスケートはテレビ観戦を除いて、競技用リンクさえ見たことがない。子どもの遠足のようにワクワクしながら出かけた。
行き先は釧路市柳町アイススケートリンク。スピードスケートとアイスホッケーの会場である。満車に危うく滑り込みセーフ!1台遅れていたら待たなけりゃならないところだった。
会場に入った途端目にしたのは高校男子の5000m予選。目の前を赤、青、緑の一団が疾風のように、音もなく駆け抜けていく。
「速い!」時速50kmは出ているだろうか、まるで人間が走行してるとは思えない。しかも、その肢の逞しいこと。
痩せた女の子のウエストほどはありそうだ。まさに氷上の熱き闘いである。

だが、観客席を見回すと意外なほど盛り上がりに欠けてる。「夢に飛べ 北に 未来に 熱き鼓動」というスローガンが宙に浮いちゃってるみたい。何でだろう?
帰り道、同行した友人に疑問をぶつけてみた。
バンクーバー前だからだべさ。それに開催疲れが重なってるんだべ?」答えは明瞭だった。「冬の国体を沖縄じゃできねべさ、開くところは北国、それも持ちまわりだべ?何回もやってるとコワくなってくる(疲れてくる)」
なるほどね、開催疲れか!いやはや・・・。だが、ネーミングにも問題がないか?
「氷雪」とは、いかにも味気ない!釧路の「氷」部門と、札幌の「雪」部門という二拠点分離開催を意識したのかも知れぬが、それこそ「氷雪」のように冷たい。
コミュニケーションにはFACTが大切だけど、これじゃあまりにも科学的過ぎて、人間の熱い魂と熱い肉体の闘いがイメージできないんじゃないか。やはりもう少し暖かい血が通う言葉じゃなくちゃ、力が入らない。
「言葉の力も大きいね、気をつけなくちゃね」。
因みに「雪」部門(スキー部門)は、札幌で2月25日から開催される。コチラはバンクーバー後だから、チョコッとは盛り上がるかもしれぬ。
(※氷雪国体釧路大会は、1月31日に閉幕しました)