【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 スポーツ・ウイルス感染症!

開幕から一週間。「スケート500mは、銀と銅だ!」「フィギュア男子は銅メダル、カーリングは、中国に競り負けた!」などと、毎日ニュースが入るたびに一喜一憂してる。
ことに天気雨ならぬ、天気雪、ぼんやりとした太陽の中雪が舞ってる日などは、落ち着かない。動物園の熊みたいに部屋の中を歩き回ってるシマツである。
一体どうしたと言うんだろう、これまでこんなにオリンピックに入れ込むことはなかった。
ある意味ではスポーツ中毒、オリンピック依存症と言ってもいいのかもしれない。
ご存知のように、スポーツは「ルール内で行われる“模擬戦争”」である。為政者は古代よりず〜ッと、大衆の目を不満から背けさせるツールとして、実に巧妙に活用し続けてきた。
古代ギリシャローマ帝国ネロもそうだし、ヒトラーや現代の中国も国威発揚に使った。一般大衆はそんな意図的なウイルスに、いとも簡単に感染するのが常だった。
不肖ワタクシもどうやら今回、新型ウイルスにすっかり感染したようだ。
ナショナリズムとは縁遠かったのに、時々テレビに向かって相手国を口汚く罵ってる自分に気付く。

最近、スポーツは社会の襞の奥深くまで浸透してる。もはや社会の血液と言っても過言じゃない。
マスコミや行政を巻き込んでビッグビジネス化、スポーツ経済、スポーツ文化なる言葉も生まれてきた。
今回のバンクーバーは、人種問題や環境問題になど、明日の地球に対して提言するほどの発言力を持つに至った。
確かに、スポーツが社会、いや人間に感動と夢と元気を与える文化であることは間違いない。
だが、その副作用はないか?ウイルス感染者としては、バンクーバー終了後、依存症から抜け出し、普通の市民生活に戻れるか、少しシンパイになってきた。