【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「自己保全」!

秋真っ只中だ。サクラマスの遡上を観察しつつ、竿も出したい。だが、行けない!
原因の一つは、秋の長雨のせいだ。たとえ雨が止んでも、川は増水赤濁り状態、とても竿を出せる環境にない。
もう一つの原因はヒグマだ。今年は昨年よりも遥かに目撃情報が多く、捕獲・駆除数も史上最高になると予想されてる。とても釣りどころの話じゃない。

(今年は実にいろんな場所で見かける。実際には見てないが・・・)
ウチからわずか2kmほどの林道の入り口にも「クマ出没注意」の看板が出てた。
専門家によると、今年クマの出没が多いのは、ミズナラのドングリやヤマブドウなどの実が不作ということにあるらしい。山に餌が少なければ必然的に里に出てくる・・・。

(目撃者は物凄い獣の匂いがするという。草を潰した寝床もあるそうだ)
当たり前の話だが、こうして人里近くに出没してくるとなると改めて我々人間は、自然のど真ん中で生活してることを実感する。いや、もしかしたらでっかい「サファリパーク」の中で生かされてるのかも知れぬ。
ススキが揺れてる。だが、もしかしたらその奥にはヒグマが潜んでるやも知れぬ。もし襲われたら・・・。

(本州のように真っ白なススキじゃない。もしかしたらヨシかも知れぬ)
人里をチョッと離れるだけでわが身を自ら守らなければならぬ緊張感!この自然と言うものに対する「自己保全」の緊張感こそ、災害に襲われ続けてる人間にいま、求められる心構えかもしれない!
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