【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「定説」は、「定説じゃない」!


▼明治・大正時代の男の間には次のような定説がまかり通っていた。「女は視野が狭いから、社会に口を出すべきじゃない」。従って女には参政権がなかった。
▼だが、生物学的にはまったく逆だったことが分かってきた。
実は男のほうが視野が狭かったのである。女達は何故男達より視野が広いのか?理由は洞穴生活時代にまで遡る。男達が獲ってきた獲物を一族で争いのないよう分配するためには広い視野が必要だった。女達はそれをDNA化し現代まで継承してきた。
▼男どもは、女達の計り知れない力を恐れ、「女」という座敷牢に彼女達を封じ込めることに余念がなかった。視野の件もそのひとつといえる。
▼定説は、常ならず。新しい事実や概念が出現するとたちまち覆る。去年3月11日までは「安全」が定説だった原発は、「安全じゃない」が定説になった。この先、新しい定説は生まれてくるのだろうか?
▼最近、木材チップによる小規模発電やバイオエタノール、さらには煙の出ない木材ペレットストーブなど、以前は見向きもされなかった木材にスポットが当たっている。思ったより頼りになる再生可能な“エネル木”というわけだ。「森林大国日本」を考えれば、「資源小国」の定説は覆るのかもしれない。(こんな木が“エネル木”として使えるなら・・・)