【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

水物語!

これほど身近でありふれた存在なのに、「?」「?」だらけの物質がある。H2O…“水”である。
水はなぜ0℃で氷という固体になるのか?なぜ100℃で沸騰して気体になるのか?なぜ4℃で最大密度になるのか?
なぜ表面張力なる粘りを保有するのか?なぜ色を反射するのか?なぜ塩をはじめ、いろいろなものを溶かし込むのか?ともかく「?」に包まれた謎の物質と言ってもいい。

(沢山の「?」と共に流れるベツ。この上流に大物が!と思ったのだが…)
すべては水から始まった。この物質があったからこそ生命は誕生したし、この物質があるからこそ生物は生命を保っていける。
そんなことを考えるのは、アイヌ語で言う「ベツ」(川、渓流、沢)に竿を出しているからである。狙いは渓流の女王「ヤマメ」。
阿寒では10〜15cmの小物は面白いように釣れる。本州女のように苛められてないからスレてない。素朴だし、魚影が濃いのである。
こんな釣りが出来るのも水のお陰である。

(勢いよく走るベツ、この下流には大物が潜んでいそうだ…がいなかった)
ただ、水は東日本大震災津波のように凶器ともなる。生物の生命を容赦なく奪ってしまう。この2〜3日で水の犠牲となった子供達は多いし、洪水や土石流も起きている。陸前高田市では、まだ断水してる地域があるという。
何だか申し訳ない気持になるが、竿を出すといつも、25cm以上の大型ヤマメを釣りたい欲が勝つ。だから、水に対する知識欲はどこかに飛んでってしまう。したがって、水の「?」はいつまで経っても解決しない。
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