【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

エゾシカ・バタスキ!

♪ピンポーン♪チャイムが鳴った。出てみたらハンターのオーヤギさんだった。
手に持ってたのはビニール袋に入った肉塊。「今日獲ったエゾシカの腿肉、約束どおり持ってきたよ!」。ヤ、ヤ、ヤ、こりゃウレシイ。ソーテー外のプレゼントだ。
早速、標茶の兄さんが教えてくれた“エゾシカ・バタスキ”でご馳走に預かる。
(標茶の兄さんは「オレが開発した調理法」と威張ってた)
鍋に薄っすらとオリーブオイルを敷く。その上にバターをタップリと。早めにニンニクと葱を敷いた上に、シカ肉を乗せる。上から塩コショウをパラパラと・・。待つこと2分。口の中に幸せが広がった。
塩コショウのホンノリと刺激に混ざって濃厚なバター味と香りがじわっと口の粘膜に染みこんでくる。今まで数食した中でも最高級の味。「こんなに美味いのに、多くの道東の人たちはなぜ、臭いからねぇ・・・」と避けがちなんだろう?
後にオーヤギさんが説明してくれた。「獲った後の処理の問題だよ。血抜きにコツがあるんだ。獲った後、何時間もしてからの血抜きじゃダメさ!それを上手くやれば、シカ肉は美味い!」

(シカ肉はモミジと言う。こんなモミジを添えて食べるのも味わい深い)
エゾシカの駆除対策がようやく本格的に始まった。
課題だらけだが、要はどうビジネス化するかだろう。食肉としての消費があれば、捕獲や加工処理、さらには流通ビジネスなど、広い分野でビジネス化できる。そうすれば食害被害も減少する。一方三両得というわけだ。
エゾシカの肉はあっさりしてて美味い!脂肪分が少ないからヘルシーでもある。現在ある肉料理の殆どはカバーできるから簡単、新しい調理法を開発する楽しみもある。
道東の皆さん、全国の皆さん、エゾシカ肉をドンドン食べてください。新しい天体に出会うこと疑いなし!です。
★書き込みをドラッグすると文字がスミに変わり、読みやすくなります。