【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

オンリー・ワン!


※マス生産の現場じゃ均一性が最大の目標となるが、そうならないほうが価値を持つ世界、いやどうしても均一にならない世界もある。

※11月24日。今年も蕎麦打ち同好会が恒例の蕎麦打ち会を開催した。集まったメンバーは15名。いずれも、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」という蕎麦の「三たて」にハマってる面々だが、「習いたて」もいる。

※モチロン、粉は阿寒産の地粉。生産者の名をとって自分流に「加地粉」(かじごな)と命名した。この「加地粉」の魅力を如何に引き出し、如何に美味しく「造りたて」にするか。粛々と作業が進んでいく。

※それぞれの作品が次々と出来上がり始めた。今回は自らの蕎麦打ちはご辞退、メンバーの自慢の一品を賞味させていただくことにした。「ものすごい腰!」「冷」も「温」もスバラシイ噛みごたえだ。
※細麺、太麺、長麺と、仕上がりはそれぞれだが、ここまで腰がある蕎麦はこれまで記憶がない!思わず「顎疲れ蕎麦」と名付けてしまった。「今年は特に歯応えがある。天候のせいかもしれない…」メンバーの1人が呟いた。

※素材、水、湿度、温度、打ち方、時間…。「数字合わせだけじゃ、ダメなんだ」と、別のメンバーが言った。「経験とか、カン、気持、と言うのが大切だ」。う〜む、奥が深い!「たかが蕎麦、されど蕎麦」である。

※この日賞味させてもらったのは、まさしくメンバーひとりひとりのオンリー・ワンだった。さて、「オンリー・ワンをめざす!」を声高に叫ぶ経営者たちは、この教訓をどう受け止めてくれるだろうか?