【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「ああムジョー」

※恥ずかしながら、平家物語の「“諸行無常”の響きあり」を「“諸行無情”の響き」とカン違いしてた。それもだいぶ年齢が行くまでだ。ヴィクトル・ユーゴーの「ああ無情」(レ・ミゼラブル)と同じ「ムジョー」と思ってたのだ。

 

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セイタカアワダチソウの群落。まるで菜の花畑みたいだ。)
 

※「無情」が「無常」と分った時から、物事の見方は全く変わった。確かに「諸行無常」、一刻たりとも同じ状況はない!今回救急搬送されたことで、改めてそのことを確認できた。”諸行無常”は己がカラダの中にあるではないか!

 

※よく、「人体は百万の化学工場を保有している」と言われるが、一瞬たりとも百万の化学工場が同じ状態なことはあり得ない!そういう目で見れば、我々は常に“無常”に取り囲まれながら、弥次郎兵衛のように何とかバランスを保ちながら、生きてることに気付く。

 

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(見た目は可愛いが、根から毒を出してススキなど他の植物を駆逐する。アレロパシーと言うそうだが、駆逐する他の植物がなくなると、共食いを始めると言う)

 

※モチロン、カラダの中にある“無常”は、カラダの外へと向かう。去年まで牧草が茂ってた牧場も、離農によって帰化植物セイタカアワダチソウやハンゴンソウの雑草基地になったり、またその場所にあらたな鹿牧場が拓かれたりする。

 

アメリカがTPPから離脱したりイランの核合意やパリ協定から脱退したりする。韓国との関係が悪化したり、千葉県が台風の大被害を被ったり、消費税が上がったりする。まさに“諸行無常”そのもじゃないかっ!

 

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帰化植物、ハンゴンソウの群落)

 

※北海道じゃ、もう初雪が降った。高山では積雪もあった。秋をふっ飛ばして、いよいよ冬将軍がやってくる。気候も「無常」だ。だが、こうなると「無常」がセンチメンタルな「ああ無情」でもいいような気がしてくる。

 

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(よく見かけるが、繁殖力は強い)

 

★恥の上塗りをもうひとつ。小学唱歌、♪夕焼け小焼け~の赤とんぼ~ 「オ」われて見たの~は~ いつの~日か♪の一節だ。“負われて見た”を、“追われてみた”と思ってた。何故赤とんぼに“追われて”みなきゃならないんだろう?カン違いの「ああ無情」!

 

★皆さん、暖かいメッセージをありがとうございました。幸い大事に至らず、脳の血流量を上げる服薬で快方に向かってます。フラツキは大分治まってます。いずれにせよ感謝!です。

 

 

♪かっけー♪

※「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という言葉がある。芍薬も牡丹も共に美しい花、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容する言葉である。

 

 ※一方 、「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花などといえる女性は、この世にどれほどいるものだろうか」 という皮肉な意見もあるいずれにせよこれは男の目からの見方であり、かつての男たちは自分たちの理想の美人像をこの言葉に託したんだろう。

 

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( 英語名「Tiger Lily」オニユリ、もしくはコオニユリ。強そうで「かっけー」)

 

花言葉は「純愛」「愉快」「陽気」「賢者」などのほか、「富と誇り」さらには「嫌悪」などと言うものもある。食用として栽培されるので球根は食べられるが、百合の中には猫などにとって猛毒のものもあるという。

 

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 (「歩く姿は百合の花」はきっと白百合のことを言ったんだろう)

 

※さて、このかつての男たちの美意識を現代の若い男たちに言わせれば、「○○さん、かっけー」という言葉になりそうだ。「かっけー」は「格好いいっ!」が変化した言葉だそうで、「スバラシイっ!」という『憧れ』の気持ちが入ってるらしい。そう言えば、スポーツ選手の美技や超人的な記録にも使われるし、アイドルなどのステージを褒める時にも使われる。

 

※そういう意味では「かっけー」は「ピジン語」かもしれない。「ピジン語」とは、『異言語の話者が接触・交流して生まれる混成語。母語とする話者を持たず文法が単純化、語彙数が限定される傾向がある』と、広辞苑にはある。敗戦後75年、若者世代には母語(日本語)とアメリカ語がすでに混合してるのかもしれない。

 

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(ダリアも今の季節、「かっけー」だ)

 

※だとしたらスポーツ選手や芸能人の噂話だけじゃなく、「かっけー」を頻繁に使って欲しい場所がある。政治廻りのことだ。あさま山荘事件以来、政治の話をする若い男は「カッコワリイ」だった。政治的な発言をする奴は忌み嫌われた。腹黒い奴だとされた。「政治屋」が汚泥にまみれた政治家を指すのは、今も同じだ。

 

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(果実酒として「かっけー」オンコ<イチイ>の実)

 

※そこで提案だ。政治に興味のある奴は「かっけー」。政治の話を頻繁にする奴は「かっけー」。政治的行動をする奴は「かっけー」。投票に行く奴は「かっけー」。

 

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 (すでに実を結んじゃったが、自生する「ウバユリ」茎高1.5m程になる。結構怖い)

 

※さらに世論づくりがお得意のメディアにも提案だ。全メディア揃って「かっけーキャンペーン」を1年間やらないかっ!大手新聞、TV、雑誌、女性誌業界紙誌、ラジオ・・何でもいいやっ!ともかく政治に関心あることが「かっけー」という「空気」をつくる。「空気」や「風」づくりなら得意中の得意でしょ?政権に寄り添う空気を醸すのはキミたちだもんね。もし、これができたらメディアも「かっけー!」

 

「偉大なる設計・施工士」

 

※「一夜城」。豊臣秀吉が1590年小田原攻の際に用いた奇手戦法として、有名な話だ。秀吉は、小田原城の西3kmにある笠懸山山頂に一夜にして「太閤一夜城」を築き、小田原側の戦闘意欲を喪失させた。北条氏側はこれにより、白旗を上げることになった。

 

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一級建築士にして宮大工。WEB「蜘蛛の巣状のこと」は彼の構造物が素になってる)

 

※だがこの城、決して一夜で構築できたわけじゃない。実際は小田原城から見えぬよう、80日間ほどかけて築き、完成後に周囲の木を伐採、一夜にして築城したかのように見せた「欺き戦法」である。

 

※実はウチの玄関にも先日、「一夜城」が完成した。「太閤一夜城」とは違い、正真正銘の「一夜城」である。なにしろ前日の夕方には、通り抜けても何の痕跡さえも無かった構造物が、翌朝突然出現したのだ。流石に驚いた。

 

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 (アートスティックでさえある彼の城。「城主」は♀がいいんだが・・)

 

※設計・施工を徹夜で実行したんだろうか?モチロン、城主は一人である。これほど有能なプランナー&技術者&主を未だ見たことがない。「偉大な建築士兼現場監督&職人&主」なのである。ただ残念ながら「ウチの一夜城」は、同居人の手によってすぐに破壊されてしまった。主は北条氏のように悩まず、すぐに撤退した。

 

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 (モモニャン、ムサニャンを見上げ、遊びのオファーをだす「城主」)

 

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(ムサニャンに過剰な愛情を注ぐ「城主」)

 

※もう一人の城主は、お友達の「モモニャン」や「ムサニャン」と格闘したり「ごめん寝」をしたり、やりたいホーダイだ。「偉大なる設計・施工士」になるつもりもないっ!ま、アメリカの凶暴なボクサー犬に媚を売ってる日本のポチよりも、誰の言うことも聞かないウチの気ままな城主のほうがまだマシだ。

 

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(ムサニャンを傷つけて“ごめん寝”する「城主」)

 

※ポチもそろそろ「飼い主の手を噛む」ぐらいのことはやらないとっ!偉大なる設計・施工士」まではなれる訳もないだろうが、「この国の未来設計・施行」は、ポチの義務である筈だ。「無策無為、欺瞞隠蔽」で善良な市民を北条氏とさせないで貰いたい。

「分断と爆発」

※「股旅物」と言えば、博徒や遊び人などが旅して歩く姿をテーマにした映画や小説、演劇などのことだ。もはや「死語辞典」の代表格になってるけど、例えて言えば「寅さんシリーズ」などが挙げられる。

 

※だが植物の「マタタビ」は旅するわけじゃない。熱湯に浸して乾燥した果実が中風・リウマチ・強壮などに効能があり、『食べるとまた旅ができることからついた』なんていう面白い言葉遊びがあるが、何で「マタタビ」と呼ばれるかわからない。

 

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※本来、北に自生するマタタビ科の蔓性落葉植物。夏になると円形の葉の半分が白化するという不思議な生態を持ち、猫を狂乱させる成分を内包する。写真はその仲間である「ミヤママタタビ」。「マタタビ」と似たような生態だが、葉は白化ではなく、ピンクになる。どこが違うのかわからないが、猫はこの葉に興味を持たないという。(ウチの猫で今度検証してみようっ!)

 

※この葉は今の世界を考える時、実にシンボリックだ。雌雄異株、葉は「グリーン軍団」と「ピンク隊」に分断される。なぜそうなるのかは、「マタタビ」よりはるかに研究されていない。が、いずれにせよ理由はあるのだろう。

 

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※フランスで開催されたのG7で「マクロン」は、予め首脳宣言の採択を行わない異例の決定をした。たった一人の男が巻き起こす暴論に依る結束の混乱を避けるため、またG7の存在意義をこれ以上失墜させないためだと言われてる。

 

※一方、香港の100万人デモを巡って中国政府は軍事介入の圧力を誇示し、北朝鮮は韓国のプロポーズを罵倒し、日韓ではまるで小学生並みの罵りあいの泥沼に嵌まるってる。かつては「分断」と言えば「東と西」「北と南」がお決まりだった。が、今や「分断」は、国境やボーダーラインが無いっ!しかも、国内、隣人同士に及んでる。

 

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※すでに写真の「ウドの花」のように、不満・不安が爆発してるようだ。「ミヤママタタビ」は、花期が過ぎると「再統一」に向かい、葉は緑一色になる。が、人類は「ゆるやかな再統一」に復活できるんだろうか?たった一人の男の為にこれだけ振り回されてることを考えれば、「時間が過ぎれば回復する」と言うリクツは甘すぎる!

 

※モチロン、同じ事態が発生してる日本も、杞憂じゃなく、このまま「分断で壊れる道を突き進んで」いくと推測できる。ああ、何とも美しい『この道しかないっ!』だ。因みに「ミヤママタタビ」は一年毎の落葉広葉樹である。来年にはまたやり直しがある。

「疲弊紅葉?」

※写真は8月17日に撮影したウチのエゾヤマザクラだ。6月中旬の夏紅葉の写真を再アップしたものじゃない。夏紅葉は体力を回復した木が一旦紅葉を収め、緑の葉が活力を取り戻していた。

 

※が、7月の冷涼湿潤気象や8月上旬の猛暑、中旬からの気温乱高下などで、免疫機能が狂ったに違いない。再び紅葉を始めたのである。狂い咲きならぬ「狂い紅葉」である。

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※これがひと足早い「秋の本番紅葉」なのかどうかはわからない。だが「木の本体が疲弊」してるのは確かである。しかし気象現象が起こすこととて「どもならん!」。

※もしかしたら来年は枯れるかもしれない。せめて、木が体力を振り絞って再生してくれることを祈るのみである。

 

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ハマナスは例年とそう変わらない頃実を付けた。ドレッシングにならないだろうか)

 

※ただ、「疲弊」は植物だけか? ・・・「NO!」。実は人類のほうがよっほど「疲弊」してるんじゃないか?「トランプによる人種差別・フェイク疲弊」「習近平による弾圧疲弊」「金正恩による飛翔体疲弊」「プーチンによる侵略疲弊」・・・いやぁ、疲弊するタネに事欠かないっ!

 

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(未だに花のものも。大器晩成?味噌ッ子?)

 

※その中でも最たる疲弊は、日本人リベラル市民にとっては「安倍政権の強弁・隠蔽・陰謀人事・独裁的歴史修正主義体質疲弊」じゃないだろうか。この黒い霧が市民に及び、「あおり運転」「怨念放火」「介護施設暴行殺人」など、様々な凶悪事件の背景、強いて言えば、社会全体に影響を及ぼしていると言っても過言とは言えまい。

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(紫のカサブランカ。言ってみれば「カサパープル」。スペイン語ではどう言うのか)

 

※「朱に交われば赤くなる」と言うではないか。「悪貨は良貨を駆逐する」とも言うではないか。国のトップの影響力大きく、深いことは当然、小学3年生並みの頭脳の持ち主にも理解できることだ。

※分かってやってるのなら、悪辣だ。市民は「疲弊紅葉」と同じにならないために、黒い霧を選ばないことと、知識と良識という栄養を蓄えて行くしかないっ!

 

「夏は何日?」

※本州や九州、四国じゃ記録的な「猛暑日」が続いてるが、当地じゃもう夏は終わったものと思われる。何しろストーブを焚かないと寒くていられない!

 

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(本州からはおよそ1か月半遅れでやっと、紫陽花が咲いた)

 

※かつて、当ブログで「当地がストーブを多寡なくて済むのは7、8月の2か月と書いたが、トンデモナイ!今年、ストーブを焚かなかった日はわずか10日程のみ。おかげで例年、7月初めには片づけるサブストーブもリビングに出しっぱなしになりそうだ。

 

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(気温の「乱高下」にもめげずに咲いたカサブランカ。今年はフシギにきれいだ)

 

※それにしても、5月に猛暑日があったと思えば、6~7月は梅雨寒が続き、いきなり7月下旬に猛暑がやってきたと思えば、早くも秋冷。「株」や「相場」の世界が「乱高下」で不安や強気を繰り返すのは知ってたが、気象の「乱高下」を体験したのは初めてだ。

 

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※「今年の冬は早いぞ!」とばかりに、例年はお盆過ぎに始まるストーブのCMが始まった。これじゃ盆踊りは、ウインドブレーカーを着て参加するしかないなぁ。北國は冬への備えに入ったと言っても過言じゃない。あ~あ、夏は1週間で終わりかぁ・・・

 

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(エゾカンゾウ、と思ったのだがどうやら違うらしい。ご存知の方、教えてください)
 

※気象が人間の心に多大なる影響を及ぼすことは言うまでもない。だが、一人の人間の言動が多くの市民に暗い雲を漂わす方が、影響は大きい。凄惨な悲劇を引き起こし、犯罪のスモッグをまき散らす権力者の言動を、安易に認めてはならないっ!