【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「道」

ウクライナと北海道の共通点に気が付いた。幹線道路のつくり方だ。北海道の幹線道路(高速道路は別にして)は、概ね天井道路(天井川同様、平地より道路が高いところにある)だ。映像で見る限り、戦場のウクライナの道路も天井道路に見える。

 

(幹線道路だけとは限らない。市道の左右は2m程の崖。天井道路だ)

 

※天井道路は何故つくられるのか?理由がある。北海道もウクライナも厳寒期には-20℃~30℃になる。すると・・・地中から何tもの家を持ち上げるほどの霜柱が天に向かって突き上げる(当地ではこの現象を『凍上』という)。大変だっ!

 

※平地に造った道路じゃもたない。で、北国の先人たちは知恵を絞った。「そうだ、砂なら『凍上』を避けられるっ!」。というワケで道路を大量の砂で盛土、冬季でも規定通りの安全性を維持できる「天井道路」という「道」を編みだした。すごい知恵だ。

 

(道路を使うのは人間だけとは限らない。天井道路を斜断するエゾシカの足跡)

 

※ロシアでも同じようなことは言えるだろう。道は人々が生きていくために必要不可欠な装置だ。だが、プーチンは「別の道」を選んだ。「侵略の道」「戦争の道」「残虐非道への道」だ。しかも「冬将軍」を使って「ウクライナ殲滅の道」まで画策してる。

(足跡の拡大。泥濘の土地を歩い来た)

 

※-20℃では手袋は効かない。指先が千切れるほど痛くなるだけだ。靴を履いてても爪先は痺れる。頬も強張り上手く喋れない。カラダが固まる。雪かきする際に毎回感じる恐怖を、いまウクライナの人々は強いられてる。そして、それがプーチンの狙いだ。

 

※「この道しか無いっ!」と、シンゾーは言った。プーチンも同じだろう。だが「道」は決して1本じゃない!「停戦の道」や「和平への道」だってある。「話し合いの道」もある。このまま「人の道」を外し続けりゃ、それこそ「地獄への道」へ直行だっ!

 

(上を見たら「道」の上には希望もあった。ネコヤナギが早くも来春の準備をしてる)



「声の潜在力」

※「あの男の声がグッとくるのよね!」サッチャンは言った。あの男とは城達也。かつて一世を風靡したFM放送「ジェットストリーム」の声優だ。「リクツじゃなくカラダの芯まで届く声なの」。そう聞いた時、「声」は紛うことなきの一つ才能だ、と思った。

 

 

※数十年にわたって「声」を調べ続けてきた山崎広子(音楽家・音声ジャーナリスト、「声・脳・教育研究所」代表)は言う。「声は、意識領域に届く前に本能領域で感情を生みだしてしまう。その感情に意識は負ける。これが声の恐るべき力なのだ」。

(NW11-1日号より)

 

(2年後に向けて立候補声明。またあの「MAGA」の声を聞くと思うとうんざりだ)

 

※つまり耳から取り込まれた声や音は、大脳皮質へ届く時にはすでに「好き」とか「心地いい」のは、本能的に決まってしまってるということ。言い換えれば、声の好感度は理性より、感情が先ということになる。何てこった!!

 

(聞くと不安になる声はリーダーとして失格・・・とあるバイデン。そうかも・・)

 

(紙面があまりに暗いので、閑話休題。「おらが富士」まさに富士山、阿寒富士)

 

※このような「声の潜在力」が古代シャーマニズム世界三大宗教にも大きな力を発揮してた、と彼女は指摘する。『「声が無意識領域に働きかける力」は、信憑性を待たせられる。宗教が広まりを定着していく過程では影響力が大きかっただろう」。

 

(声の力を知り尽くし、その魔力を十分に使った・・浅原彰晃)

 

※モチロン、話術や声帯を使い分ける技術にもよる。民族による本能的な声の違いもある。彼女はそれを、「声は意識領域と無意識領域の両方を使って出され、出された声もまたその両方に作用する」として、「人を魅了する声は、心身の真実性」と断言する。

 

(本音を見せまいと猜疑心を生む声・・菅義偉

 

(今でも根強い田中角栄の人気の秘密はあのだみ声?)

 

※トランプ、バイデン、ぜレンスキー、プーチン田中角栄、浅原彰晃、菅義偉岸田文雄・・(殆ど声を聞いたことはないが習近平金正恩)。彼らの声を我々はどう受け止めるか?・・・「本音」という言葉がある。「心身の真実性」を確かめるにはいい言葉だ。

 

 

 

 

「アネクドート」

※ある日突然、シベリア軍総司令官が声明を出した。『我々は日本国に宣戦布告する』。基地から最新鋭戦闘機が次々と飛び立つ。一時間後、総司令官は再び声明を出した。『残念ながら我々は敗北した。喜べ!シベリア地区は、日本国領土となった!』

 

※「これは、1980年代後半に旧ソ連で流行った「アネクドート」(ロシアンジョーク)だよ」と、テッちゃんが教えてくれた。テッちゃんは年商400億ほどの医療機器や医薬品の貿易会社を経営、当時はソ連(モスクワ)と日本を頻繁に往き来してた。

 

※テッちゃんによると、「アネクドート旧ソ連共産党権力に対する住民のささやかな抵抗で、ロシア人たちはモスクワの酒場で、ウオッカを飲りながら、何万にも及ぶアネクドートを披露しあいながら、日頃の鬱憤を晴らしてた」そうだ。

 

(次は320年後と言われる「ダブル食」をスマホで撮った。後世に?冗談だろっ!)

 

※今回のウクライナ戦争では、不満のはけ口になるアネクドートが殆ど聞かれない。国外脱出があるのみだ。80年代後半よりも、弾圧と取り締まりが酷くなったのかもしれない。(もっとも抑圧体制による【イワンの告げ口】がなくなったせいもあるだろう)

 

織田信長も見たと言われる「ダブル食」(皆既月食天王星が月に隠れる惑星食)を見上げながらアネクドートを思い付いた。『「プーチン辞職」、と国営メディアが報じた。すると側近が「それは三人いる影武者の一人だ!他の二人は辞めてない」と。』

「フラッシュ・バーン!」

※久し振りに大親友「シンちゃん」が訪ねて来てくれた。サッチンを含む部下を4~5人引き連れてる。「ヌマちゃん、さし振り。元気?」(シンちゃんは「ヒ」と「シ」の使い分けができない)「いやぁ、シンちゃんひさしぶりっ!変わってないなぁ」

 

(氷点下で咲くタンポポ。生命力に圧倒される。遺伝子を残す綿毛をどこに飛ばす?)

 

※「それにしても、阿寒は寒みいなぁ、早くも零下だってじゃん。東京じゃまだ18℃あるのにさぁ~。もっとも、『阿寒』にゃ『寒」の字が入ってるからさ、寒み~のは当たり前かぁ・・」。シンちゃんは、江戸弁交じりの巻き舌で、寒さを言った。

 

(今頃珍しいエゾ二ウ。花は小さいが枯れずによく頑張ってる)

 

※「シンちゃん」は、親子四代江戸・東京。言わば「江戸っ子」というワケだ。そのせいか「あいつは煙草盆だから」(でしゃばり)とか、「畳に酒呑ませるな」(酒をこぼすな)などの大江戸用語をよく使った。「ゼニ」や「ハナッから」は日常用語だった。

 

(東日本では「ヨシ」、西日本では「アシ」同じ種だ)

 

※「蕎麦くいてえなぁ」そう言うので釧路へ。「蕎麦懐石」をご馳走した。相変わらず美味そうに食べる。何よりも吸いこむ音がいい。だが、案の定「この緑色の蕎麦はいただけねぇなぁ、新蕎麦じゃねえなっ」。そう釧路はクロレラ粉入りの緑蕎麦が主流だ。

 

(名を知らぬ雑草にも霜)

 

※一杯飲りながら、急に「シンちゃん」が言った。「タンポポはすげえなぁ、この霜でも子孫残そうとしてる」そう言えば、雪虫に混じってタンポポの綿毛が飛んでる。「ウクライナ人も同じ、辛抱の末、きっと勝つぜっ!プーチンの野郎とは根性が違うっ!」

 

(クローバーの花も耐えてる)

(デッキの手すりにも霜)

 

※久しぶりの「シンちゃん節」だった。暫く世界政治論議で盛り上がった。と、誰かが言った。「記念に写真撮りましょうよ」。シンちゃんとオイラが真ん中。フラッシュが焚かれた。眩しいっ!あれれ、辺りが真っ白で何も見えない。

 

(葉が落ちて見通しの良くなった裸木に半月)

 

※ようやく見えてきた風景は、ウチの寝室。「シンちゃん」達は消えてた。シンちゃん。元会社の同僚。二二六事件と同じ1947年2月26日生。1997年1月31日永眠。享年49歳。一緒に過ごした時間は女房より長いっ!プーチンの居ない、いい時代だったなぁ。

「初霜と悪魔祓い」

※10月25日7:00AM。今シーズン初霜。氷点下5℃近い。この寒さはヨーロッパではもっと強烈かもしれない。戦争中のウクライナの人々はいまどんな気持だろう?招集されたロシア兵は?霜のフロントガラスに爪で字を刻んでみた。指が切れるように痛い。

 

 

※この寒さの中でもプーチンは戦争続行、しかも言い方まで変わってきた。

ーーーーNW電子版10月27日号によると、

 

ウクライナ「非ナチ化」するための特別軍事作戦は、いつの間にか世界の悪魔主義との戦いへとロジックが変化、ロシア正教会プーチン「首席エクソシストに任命するなど危険な兆候が露わになってきた

 

 

※どうやらプーチンは「悪魔祓い」に全力を尽くすということか?「旧統一教会」の教義を読むようだが、彼らにとっては、ウクライナ及び西側諸国、我が日本も「サタン」というわけだ。自分と違う意見を持つ者はすべてが「サタン」・・・

※バカ言え、「サタン」はお前だろっ!世界を壊しにかかってるのは、プーチン、アンタだろっ!世界の秩序を壊す破壊者は、アンタとその仲間たちだろっ!

 

※いやはや、もう狂ってるとしか思えない!が、プーチン以外は、それが正気の沙汰とは思ってない奴もいるかもしれない・・・なんてことはないかぁ!ともかく、ウクライナの人々と兵士、ロシア兵士たちが、凍死や凍傷を負わないことを祈るばかりだ。

 

 

※好戦的遺伝子がなければ、サピエンスの進化はなかったかもしれない。が、この好戦的遺伝子を理性が抑え込むことが、人類が滅亡しない最大の道だ。プーチンの好戦的遺伝子にブレーキをかける何か、誰か、が出てくることを祈るばかりだ。

 

「『スターチン』と『ケザワチカヘイ』の、秋」

※世界の不協和音を色濃く反映したんだろうか、今年の紅葉は斑模様だ。ウチのエゾヤマザクラはすでに裸木になのに、行政センターには例年通り、見事に紅葉してるカエデがある。ただ、一方で枝の半分だけ、紅葉せずに散ってしまったカエデもある。

 

(この木の裏側の枝は裸木になってた)

 

※ここまで、不揃いな紅葉は初めてだ。ヒョットして『残虐スターチン』と『妖怪ケザワチカヘイ』の、異常な波動に地球は戸惑ってるのかもしれない。『スターチン』とはもうお気づきのように、かの狂人「スターリン」と「プーチン」を組み合わせた名前!

 

 

※「ケザワチカヘイ」は、文化大革命を主導した「毛沢東」と「習近平」をダブらせた名前だ。「スターリン」と「毛沢東」は両人共、自国民を何千万人も殺した極悪非道の虐殺者と言われる。「プーチン」と「習近平」は、その極悪人を尊敬してるという。

 

 

※人類は、わずか70数年ほど前の歴史を忘れてしまうのだろうか?エビングハウス忘却曲線に見るまでもなく、人は”忘れる動物”だ。しかも猫と違って、忘れたいことは積極的に忘れる。情けない!「記憶と忘却は両刃の剣」としか言いようがない。

 

(晩秋と冬が同居し始めた。鹿から保護する庭木の冬囲いと裸木と紅葉)

 

※自分はいまウクライナで起きてること、中国でこれから起きようとしてること、また世界中の飢饉を後世に伝えられるだろうか?基本的に「ペンはパンより弱し」だ。自分の脳に「ペンを突き立て」て後世に伝えばならぬ。・・・改めて、そう決心する秋だ。

「五里霧中」

※ここんところ「濃霧注意報」がよく出る。「霧のロンドン」同様、「霧の幣舞橋(ぬさまいばし)」は、釧路の名物でもある。濃霧になると視界20mなんてこともあるから要注意だ。文字通り「五里霧中」・・広さ五里にも亘る深い霧の中に居ることになる。

 

※だが、「五里霧中」なんて小っちぇ、小っちぇ!道東の濃霧注意報は、東京都がすっぽり入る釧路湿原(26,000hr)を一面に降る。釧路から130kmほども離れた「霧の摩周湖」だって、含まれるのだ。勿論、阿寒も例外じゃない。

 

 

※釧路の霧は「海霧」(じり)とも言い、冷たい海の水に湿暖な空気が流れ込むことで発生することが多いが、阿寒では山で発生する山霧、あるいは谷霧も多いようだ。したがって、道東地方に出る「濃霧注意報」は、結構複雑な要因がある気がする。

 

広辞苑には「五里霧中」を【現在の状況が分からず、見通しや方針の全く立たないことの例え。心が迷って考えの定まらないことにもいう】ともあった。あらら、クレムリンみたいだっ!プーチンみたいだっ!

 

※待てよ、字が違うっ!プーチンの頭の中は「我利夢中」だよっ!狂ってるよっ!過去にも同じような狂った独裁者たちが山ほどいたなぁ、・・・奴も同じっ!