【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

動植物・自然

中秋の名月!

出てきた、出てきた!待ってた甲斐があった。仲秋の名月だ。 風もない。雲もない、音もない。いや、強いて言えばシーンという音がある。 その空に、名月は凛として昇ってきた。こんなに真剣に月を待ったのは、何十年ぶりだろう。勿論、東京在住時には一度も…

硫黄山、霧多布、納沙布!

「本日は道東の旅にようこそお越しくださいました。もう見学された観光地はおありですか? エッ、摩周湖と硫黄山?そうですかぁ、摩周湖は如何でした?神秘的な体験をされた?それはよかったですね。 で、硫黄山は?ああ、地球の鼓動を感じられたわけですね…

 “晴れの摩周湖”!

質問です。この写真、空を見上げて撮影したか?それとも見下ろして撮ったか?どちらだと思いますか? なかなか分りにくいかもしれませんが、正真正銘、撮影したままの写真です。特殊な操作はしてません。ヒントにもう一枚!コチラでしたらどうでしょう? 実は…

 サクラマスの生命力!

急流の「巻き返し」に真っ赤な紅葉の枝がゆらゆらと揺れてる。 「アレッ、紅葉、どこから流れてきたんだろう、山の上はもう紅葉真っ盛りなんだろうか」。でも待てよ、幾ら山の上でも紅葉にはまだ早すぎる!ヤナギだって青々してるのに…。 その時、「紅葉の枝…

 「9.11」後8年!

「オレは60年生きてるけど、今年は100年に1度の異常気象だね、間違いなく!」 酪農家のオジサンが力を込めてそう言ったのよ、と床屋のオバサンは言った。「60年しか生きてないのに100年に1度!と言うのもヘンだけど、恒例のヒマワリ祭、全滅で中止になった…

 「友愛」!

“コミュニケーション”の本来的な意味は「知らせる、伝達する」である。だが、そこから転じて、「情報[意見、気持ち]を(相互に)伝えあう」という双方向の関係性も包含してる。 これを「対話」と置き換えてみる。すると、実にいろいろな「対話」があると思え…

 カラスアゲハ!

ジッと待つ。息をひそめる、身じろぎしない。1本の杭になって、紫色のユリを凝視する。ある隣人はこの花を「鉄砲ユリより遥かにデカイから、大砲百合」と名づけた。 「カサブランカだよ」というご婦人もいたが、「カサブランカは白だべさ。紫色はあるのかい…

 フィッシング!

15:10。 「2時間だけだよ。晩メシまでには帰ってこなくちゃならん。それにしても暑いなぁ、ようやく夏だね。今年は夏がないかと思ってた。何しろ6月も7月も雨ばっかりだったからなぁ、嬉しい限りだね。川、水量どうだろう」 15:20。 「ウ〜ン、水量はまあま…

地力!

「力」の時代である。 「労働力」「政治力」「原子力」は言うに及ばず、最近では「老人力」「人間力」、果ては「芸力」「酒蔵力」なども頻繁に使われるようになった。 この分じゃ名詞に「力」さえ付ければ、何でもOKということになりかねない。 「力」の氾濫…

 「天恵」「天刑」

世界三大夕陽というのがある。バリ、マニラ、そして何と釧路だ。 ジブラルダル、マニラ湾、マラッカ海峡という説もあるが、何れにせよ、夕陽が美しい都市ということになるのだろう。 そもそもこの世界三大夕陽を決めたのは誰か?どうやら、世界を股にかける…

脱皮!

「生きる」という意味は何なんだろう。紅葉の小枝の上にそれを見た。 セミの羽化である。そのセミは、いままさに羽化を終えたところだった。抜け殻に止まって微動だにしない。いや動けないのだ。羽がまだ飛べるほどには乾いておらず、全身が薄い緑だ。濃い茶…

国立公園釧路湿原上空450m!

二つの国立公園に囲まれて住んでいる。ひとつは、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖などを含む、阿寒国立公園。もうひとつは、丹頂鶴の生息地として知られる日本最大の湿原、釧路湿原である。 その釧路湿原の上空を再び飛ぶ機会に恵まれた。 名物の霧が晴れてきた朝4…

 「幸せ探し」!

♪三つの葉は 希望信仰 愛情のしるし 残るひと葉は幸 求めよ疾(と)く その葉♪ 年配者、ことに女性にはこの歌詞を覚えてる人も多いんじゃないだろうか?アイルランド民謡「四葉のクローバー」(R.E.ロイテル・訳吉丸一昌)の一節だ。 明治14年(1881年)小学…

化ける!

もう何十年も売れなかった。だが、彼女はメジャー歌手を目指してた。 ドサ回りや地方のキャバレーなどで酔っ払いのオジサンたちにお酌をしながら、いつかはNHK紅白歌合戦への出演を夢見ていた。「諦めてなるものか!」 ある日突然、レコードが売れ始めた。 …

「たんぽぽのお酒」

夏も近いというのに、阿寒では「雪」が降ってる!純白の「雪片」が次から次へと西風に舞い、降ってくる。いまにも町中が「雪」に埋もれそうだ。 「雪」の正体は、実はタンポポの綿毛。この2〜3年で急激に生存圏を広げた張本人である。 一体震源地はどこか、…

 独活の大木

独活。なぜこの文字を「ウド」と読むんだろう? 開いてみれば「独り」「活きる」である。“山独活”ともなれば、世間の風など我知らず。泰然自若の仙人みたいな趣がある。 だが、山ウドは株となって群生してることも多い。決して「独りで活きてる」ワケじゃな…

ビフォー・アフター

ダイエット方や毛はえ薬の広告には大抵、使用前・使用後の写真が大きく掲載されてる。見る側のモチベーションがきわめて高いだけに、その効果は大なるものがあると言われてる。 で、チョッと真似してみることにした。訴求テーマは草刈効果である。 5月に入っ…

子育て最前線!

学校帰りの小学生が大きな声で言う。「こんにちわ!」。 いまや挨拶の出来ない若者が多い中、けなげな挨拶は感動的である。これは親の教え方なのだろうか、地域ぐるみの指導の成果なんだろうか? 何れにせよ、「少なく産んで、しっかり育てる」。若い世代の…