【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

動物

ツルのひと声!

※いやぁ、今朝は寒かった!−22℃はあったんじゃないかい?何しろ“けあらし”(注1)がスゴカッタもんなぁ。寒さに強いワシラでも流石に堪えた。1952年の冬もこんなだったんかねぇ…。 (凍て川の杭となった朝11:00頃、目を覚ましたタンチョウたちは三々五々給餌…

捕食者!

(オニユリに夢中なミヤマカラスアゲハ。夏もいよいよ終盤へと向かう) ※言うまでもなく、蜘蛛は網を張って獲物を待ち構える。この網に引っ掛かった者は餌食となる。が、引っ掛かっても悠々と逃れる豪の者もいる。スズメバチだ。 ※一週間ほど前、物置の横に置…

 「牛に馬を乗り換える」!

※早朝。一本道を一列の乳牛たちがやってくる。その数、30数頭。まるで大名行列ならぬ“大牛行列”である。引率する人間がいるわけじゃない。特別なリーダーがいるとも思えない。が、彼らは行き先を知ってる。 (「猛牛」や「闘牛」と違って「乳牛」は穏やかだ。…

 「カラス夫婦」!

※世間じゃ、仲の良い夫婦のことを「オシドリ夫婦」と言う。だが、騙されちゃいけない。野性の「オシドリ夫婦」は、一年契約だ。子孫を残せば契約は自動的に解除になる。じゃ、一年契約じゃない野鳥は何だ? ※「タンチョウも夫婦の絆、家族の絆を大切にするけ…

 「タラ」「レバ」無し!

(牧場の中の一本ザクラ。知ってる人は限定されてる) ※阿寒は、山菜シーズン真只中に突入した。コゴミ、ミツバ、フキ、タラノメ、ヤマウド、そしてワラビもそろそろ…の筈だ。もう移住7年目。どの時期に、どの山に入れば、それらを収穫できるかは把握できてる…

タンチョウな生活!

▼タンチョウは奇跡の鳥である。絶滅寸前の38羽から1000羽を超えるまでに蘇った。絶滅を免れたのは、地域住民や国の手厚い保護活動のお陰だと言っても過言じゃない。めでたいことに今年は還暦(特別天然物記念指定60周年)を迎えたのである。 ▼そのタンチョウ…

ヒグマは夢の中?

▼12月21日。マヤ暦に端を発した世界終末論も、結局は平穏な1日で終わった。驚くべきは、日本においては冬至だった。決して偶然じゃあるまい。改めてマヤの正確な天文科学に舌を巻く。 ▼だが、流石のマヤ暦も北半球の国々がこんな異常寒波に襲われるとは予測…

 [‘ 111111111111111]…

▼標題の15ケタ連なる1の数字は、一体何か?解説すれば右記のようになる。11年11月11日11時11分11秒11.1℃。つまり去年の11月11日のある一瞬を切取ったものだ。その時、不肖ワタシは何をしてたか?…実は釧路動物園にいたのである。 (去年生まれたアルパカの子…

どこに行くのか、フラミンゴ!

▼「いたか」「いや、見えない」。アマチュアカメラマンやボランティアガイドの捜索を、道新が報じている。捜索相手は、3か月前に旭川市「旭山動物園」から逃げ出した一羽のヨーロッパフラミンゴだ。 ▼北海道の空を500km近くも自由奔放に飛び回り、10日後から…

奇跡の光景、サクラマス、!

▼とんでもない光景に出会っちまった!「シンジラレナ〜イ!」。コーフンが尾骶骨から脳天に突き抜けた。テレビ画面ではその光景を見たことがあっても、実際に現場を見たことがある者となると、日本広しと言えども何百人といないだろう。生命の神秘をこの目で…

「野性王国」!

▼いやぁ、写真は物語る。言葉は要らない時がある。 (巣立ったエゾフクロウの雛。30mほど離れた木の枝にいた。第一子と思われる) (道路脇のハコヤナギの木には無数のヤナギマツタケが…。キノコ辞典には高級キノコとある) (道路脇に棲むシマリス。近くに巣が…

 巣立ち!

▼関係者は歓喜の渦に包まれてるに違いない。何しろ38年ぶりに野性の復活に成功したのだ!日本中に明るい話題を振りまいた「佐渡のトキ」の話である。 ▼「トキ復活プロジェクト」は今年、放鳥した鳥からヒナが誕生、さらにそのヒナの「巣立ち」に成功した。何…

 「呉越同舟」

▼「普段は憎しみ合う間柄でも、共通の危機に遭遇した時は憎しみを忘れて助け合う」。そんな情況を中国では「呉越同舟」と喩えた。同じ船に乗った「呉」と「越」の両国人が共通の利害に遭遇した際、いがみ合いを中断し、助け合う・・・。 仲の悪い夫婦にも、ライ…

 動物アーカイブ!

このところ、TVにやたらと動物番組が増えてきたような気がする。 (何処から渡ってきたんだろう、まるで人形が水面を泳いでいるようだ) 広告制作現場じゃ、表現アイディアに詰まった時立ち返る三大鉄則があるが、当然その一つに動物がある。 TV局も番組制作…

“「トパーズ」と「ルビー」”

まるで宝石店のショーウインドーに並んでる名称のようだが、実は釧路動物園で飼育されてるアルパカの名前だ。 トパーズは昨年11月、アメリカから釧路動物園にやってきたメスである。そのトパーズが今年の8月、飼育員も予想だにしなかった子供を生んだ。どう…

 モノマネ名人、スゴワザッ!

♪ピー〜、ヒョロ〜、ピ〜、ヒョロロ〜♪ 随分近くでトビが鳴いてる。「今日はヘンだなぁ、地表近くにまで降りてきてる!」。 ・・・と、近くの枝に一羽の鳥がいた。 「えぇっ、ウソだろう・・・・」。トビの鳴き声の主は、その鳥だった。頭は茶色、背中はグレー、羽…

 二拠点生活 渡り鳥!

ウッソウと茂ってた木々が丸裸になった。枝の間から空が透けて見える。鳥マニアにとっては、垂涎の季節だろう。 まるで呼応したように♪ヒーヨ、ヒーヨ♪と騒がしい鳴き声がした。エゾヒヨドリである。数羽いる。「青森へ渡ったんじゃなかったんかいな」 (相変…

葉隠れの術!

危うくソイツを見落とすとこだった。 ソイツとはクヌギやナラなどの広葉樹の葉に取り付いて葉汁を吸うニックキ『クヌギカメムシ』のこと。体長12mm前後。身を守るために悪臭を出す。へコキムシと呼ぶ地方もあるらしい。 ソイツが何と、熊本からウチへ来て4年…

 一家団欒!

猫が食べ物をねだる時のような甘えた鳴き声が聞こえる。聞いてる方が恥ずかしくなるような甘え声だ。鳴き声の主はカラスの子。そしてその甘え声に似たような声で返事をしてるのは、どうやら母ガラスだ。「やっぱり、だ!」 (母親ガラスは、くぐもった鳴き声…

“ミヤマ”がイチバン!

やったあ〜!「なでしこジャパン」!初の決勝進出、感動をありがとう!ここまできたら是非金メダルを狙って欲しい! ところで、この快挙を牽引した“沢穂希”や2ゴールを決めた“川澄奈穂美”“丸山桂里奈”も素晴らしかったが、もう一人、宮間あやを忘れちゃなら…

恐竜進化論!

ハシボソガラスを横から見ると、「鳥類の恐竜起源説」に納得がいく。 ま、納得行くも何も、東北大の田村宏治教授のグループによって、すでに「鳥類の恐竜起源説」は確定してるのだが、あの凶暴な顔をした恐竜が鳥に進化し・変身したとは、自分の目で実感して…

 野生王国内の挑戦!

鳥を追っかけてるカメラマン達は口を揃えて言う。「鳥撮るなら、いまの季節がイチバンだ」。 そう、季語にも「鳥つるむ」とあるが如く、鳥達はいまは恋の季節だ。しかも木々にはまだ、彼らを隠蔽する葉が出ていない。 そうなりゃ、野生王国とも言える地域に…

 食糧難!

12:00過ぎ。「キキちゃん」は現れた。毎日大体同じ時間に裏山を巡回パトロールに来るキタキツネのことだ。テリトリーを確認し、木々に尿でマーキングしていくのが日課となってる。 だが、今日は雪の下に何かを見つけたようだ。盛んに雪をほじくっては、固そ…

 カメラマン修行!

これまでの人生の中で、こんなにカメラマンに囲まれた生活は初めてだ。 何しろお隣さんをはじめ、ペンション経営者、学芸員、牧場主、建設会社社長など、見渡せばカメラマンだらけだ。きっと道東にはカメラに収めておきたい自然や動物などの素材がふんだんに…

 自衛隊 “災害支援作戦”!

「オイ、コラッ、コラッ!カンベンしろよ!喰っちゃ駄目だ!」 脳内で怒鳴りつけてる相手は、エゾシカである。そりゃぁ、野生が近くに来ることはマンザラじゃない。だが、大切にしてるオンコ(イチイ)の葉を齧られちゃたまらん。それも11頭もじゃ、全部食わ…

小さき隣人、エゾシマリス!

「あれッ、あんなところにキノコ生えてたっけか?」 ハコヤナギの幹の中間に黄色いヤナギマツタケを見つけた。よく見ると下段にももうひとつ生えている。「いつの間に生えたんだろう?」 と、少し動いたような気がした。「キノコは動物だ!」が持論だが、目…