【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

自然

 早っ!もう秋?

※関東甲信地方がようやく梅雨明けしたという。九州、近畿など、これまでに梅雨明けした地域じゃ、いずれも去年より2週間も遅いらしい。ところが、である。阿寒では、まだ夏の声を聞かないのに、もう秋がやってきたのである。シンジラレナ〜イ! (・コスモス…

 世界遺産登録祈願!

(カルデラ湖の阿寒湖とかつての火山、雄阿寒岳。標高1371メートル。登山者は多い) ※1934年12月4日、阿寒湖一帯は国立公園に指定された。つまり「阿寒国立公園」は今年80周年記念、人間で言えば傘寿を迎えたワケである。その間、「火山と森と湖の国」として…

神のおわす処!

※“蝦夷梅雨”の晴れ間、7か月ぶりに摩周湖へ。♪霧の摩周湖♪で一躍全国区になった摩周湖には、「1年中湖面が見えない」という霧伝説があるが、そうでもない。晴れの日も結構多いし、少し待てば霧の晴れ間だってある。ただ、やはり神秘性は類を見ない! (手前…

  「道内南北格差24.6℃!」

※異変が起きてる。一昨日、十勝管内音更(おとふけ)町では1924年、帯広で観測した道内最高記録気温に並ぶ37.8℃を記録した。90年ぶり、猛暑日初日の最速記録。オホーツク北見市37.2℃、札幌でも32.9℃、と北海道は炎熱地獄と化した。 (西風に運ばれてきて根付…

 晴れのち雨のちシラカバ花粉!

※25日、日曜日。青空が広がり気持ちのいい朝だった。9:30に家を出て、いつものコースへウォーキング。が、1.5キロほど行った地点で、俄かに雨雲が広がり、やがてポツリポツリと雨が当たり始める。引き返して家へ入った途端、ザーッと本降りになった。 ※約20…

季語解釈!

※俳句に「山笑ふ」という季語がある。歳時記の解説には「草木の芽吹き始めた淡い色合いの春の山の形容。『春山淡冶(たんや)にして笑うが如く』からきた」とある。つまり春の季語なんである。 (本州じゃ藤はもう遅いだろうが、こちらではようやく藤が遅い芽…

白い阿寒!

(山菜もいよいよコゴミの季節に入った。山はコゴミ採りの人で賑わいをみせている) ※先日5月16日付の本欄で季節の色を紹介したが、あまりにも独断と偏見が強かったようだ。白い冬からの脱出願望が強すぎたのかもしれない。見回すと夏の入り口にも花の白があ…

脱皮!

(ネコヤナギから若芽へと順次変わっていく様は、まるで毎日スロー再生の映像を見てるようだ) ※かつて営林署に務めてた古老は、「ここら辺りのヤナギには8種類ある」のだという。調べてみたら、エゾノカワヤナギ エゾノキヌヤナギ、エゾヤナギなど、10種類ほ…

 ♪夏は来ぬ♪

※4月24日。阿寒では最高気温25.2℃。今年北海道では最も早く夏日を記録した。それだけなら「ふ〜ん、そう」ぐらいなんだろうが、翌25日今度は28.5℃。これには「たまげたぁ!」。なんと東京よりも暑くなったんである。しかもそれが今日まで続きそうだ。 ※こう…

氷解!

(美幌峠(びほろとうげ)から見下ろす屈斜路湖は、まだ全面結氷してた) ※小学1年生の国語テストでこんな問題が出された。「雪や氷が解けると何になりますか?」。正解は「水になる」。殆どの生徒は○だったが、「春になる」と書いた生徒がいた。この生徒は×…

凍土地帯!

※最高気温9℃。快晴!「やぁ水仙クン、いよいよ春だね」。アイスランド阿寒にもようやく明るい春の兆しが感じられる。だが、最低気温は−6℃。冷凍庫から完全解放されるのはまだ先だ。 ※写真じゃ分らんけど、この水仙の芽の地下3〜5センチあたりはまだツルハシ…

ネコの進化!

※英国の公共放送BBCが、20匹ほどのネコとその飼い主の協力を得て興味ある実験を実施した。ある小さな村のネコ達にGPSを付けて、彼らの謎に満ちた行動を解析しようという実験。「家庭内の野獣」と呼ばれるネコの生態を暴く野心的な試みである。 ※結果は実に興…

七十二候「桜始開」!

※季節の移り変わりの速さに驚くばかりである。七十二候は「啓蟄」から「春分」(3月20日〜4月4日頃)へ。その「春分」も初候の『雀始巣』(雀が巣を構えはじめる)から、次候の『桜始開』(桜初めて開く:3月25日〜29日頃)になった。 ※驚くことに各地の開花…

彼岸暴風雪!

※「雪が少ない年は、お彼岸あたりにどさっと大雪になるんだ!」2月中旬、義妹は断言した。そして3月21日。暴風雪警報。最大瞬間風速34メートル。積雪38センチ。断言どおりとなった。 (いわゆるホワイトアウト。風が降った雪を巻き上げ、周囲の視界がゼロに…

陽はまた昇る!

※“NEWS”を辞書で引くと、1便り、消息、知らせ、うわさ、変わったこと 2報道という日本語訳が出てくる。ただ、“報道”の意味で使う“NEWS"は「明るい便り、知らせ」よりも「暗い便り、知らせ」のほうが圧倒的に多いようだ。 ※テレビを点ければ「ウクライナ情…

いろいろ色めいてきた!

※色彩が人間の心理に与える影響はとてつもなく大きい。緑の草木は安定や癒しを与えてくれるし、深い青空は安らぎをもたらしてくれる。我々人類は、自然に包まれて暮らす中で、色彩とより上手に生きるDNAを獲得してきた。 (牧場の雪原に置かれた給餌用の籠。…

春立つ?

※♪春は名のみの〜♪というのは、まさにこのことだろう。立春のこの日、TVニュースがこぞって伝えたのは、ブルブル列島の混乱ぶりだった。 ※それにしても荒っぽい展開だ。ちょっと前、夏日を観測した地域もあったじゃないか。阿寒でも、この時期驚きの+6℃あ…

マイナスの世界にもプラスはある!

※ここ一週間ほど真冬日が続いてる。去年は3週間ほど真冬日が続いた期間もあったから、今年も油断はならない。予報でもこの先1週間ほどは真冬日となっている。 (−15℃以下、真冬日が3日続くと道路脇の沢は簡単に氷瀑となる。解けるのは4月になってからだ) ※だ…

番外編「喪くし物、めっけ!」

※azusarさん!お待たせしました!霧氷の写真です。操作ミスで喪失したとばっかり思い込んでたフォルダが、とんでもない場所に潜んでたのを発見!元の鞘に戻すことに成功しました。 ※子供時代、買って貰ったばかりの野球帽を紛失し、母親にこっぴどく叱られシ…

噴火かっ?業火かっ?

※摩周湖の麓に「川湯」という温泉がある。国民栄誉賞を受けた元横綱「大鵬」を輩出したこの温泉は、「源泉100%かけ流し温泉宣言」しており、また北海道温泉番付で「東の正横綱」としても有名だ。 ※噴気に包まれる硫黄山から3kmほど。2m〜30mほどの地下を60…

 「雪の摩周湖」消滅!

※かつてキャノンの広告に、『17歳を記憶するか、記録するか。』という名コピーがあった。そのコピーを改めて実感することが今回の旅で起こった。『雪の摩周湖を記憶するか、記録するか…』 (♪明日があるさ♪、と言うことでおざなりに撮った写真が貴重品に…。…

 号外!「暴風雨の爪痕」

※台風30号がフィリピンで大暴走した2日後、阿寒も嵐に襲われてた。報道に「爆弾低気圧」の文字こそ踊らなかったが、きっとその類だっただろうと推測する。釧路市の最大瞬間風速は34m。家屋被害は100棟に及んだ。 ※けが人こそ出なかったが、11月の最大瞬間風…

山は紅葉色に染まった!

※誰だっ、「今年の紅葉はダメだべさ!」なんて異常気象の影響を煽ったのは!小春日に誘われて山の中まで歩いてみれば、一帯は例年と同じように紅葉色に染まってるじゃないか!しかも木の実も沢山色づいてる! ※そりゃ、霜にやられて茶色に枯れちゃったミズナ…

水霜!

※二十四節季では「立冬」も近いが、台風27号後、朝は「寒露」、日中は小春日和の日々が続いてる。初霜は降りたが、季節は一旦「寒露」に逆戻りしてるのである。本州で言えば10月上旬並みと言ったところだろうか? ※朝起きると、石楠花の葉にも車のボンネット…

初冠雪・初霜!

※伊豆大島に大災害をもたらした台風26号は、温帯低気圧に変わった北海道でも鋭い爪痕を残した。強風で電線などが切れるなどして2万1千戸が停電、JRも195本が終日運休、乗客1万1千人に影響したりした。 (5か月ぶりに冠雪した雌阿寒。相変わらず噴煙を噴き上…

秋蝶・秋の蝶

※蝶が翔んでる。秋の蝶である。歳時記で調べてみたら秋の季語。解説には「秋の初めには盛んに翔び回っていた蝶も、晩秋にはめっきり減り、翔び方も弱弱しくなる」とあった。 ※確かにいま見かける紋白蝶や紋黄蝶は、弱弱しく、見るからに疲れ、力を無くしてる…

写真映りがいいのは得!

※「あの人は写真映りがいいからねぇ…」という言葉を聞いた時は、その言葉を発した人が半分は羨望、半分は嫉妬。かなり複雑な心理情況下にあると想像する。だから「う〜ん…、まぁ、ねぇ…」口を濁すに限る。 ※が、こと相手が自然だとなるとそうはいかない。写…

キノコの教え

※10月8日、道新の朝刊コラム「卓上四季」に含蓄深い文章が載っていた。その一部を紹介してみたい。 『▼満天の星空を背景に、森で息づく妖しい緑光。日曜日の本紙朝刊1面に、後志管内黒松内町のブナ林で撮影された「ツキヨタケ」」の写真が載った。(中略) ▼…

季節の同居!

※最低気温8℃。最高気温23度。こんな日が続いてる。今年は季節が同居する期間が長いようだ。日本で紅葉が一番早いとされる大雪山系旭岳じゃ、紅葉が見頃というのに去年の根雪が残り、初夏の高山植物が咲き乱れてるという。なんと初夏、秋、冬の3つの季節が同…

アームチェア・マッシュルーミング!

※「雨の日の釣り師」という本がある。雨の日、釣り師は何をするのか?「アームチェア・フィッシング」と著者は言う。つまり揺り椅子の上で釣りの本を読んだり、大物釣りのシーンを回想してニタニタしたりするのである。 (ハタケシメジ。地下に埋まった木材…