【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

文化

 石の意思!

▼いやぁ、オオタサン、ワシラに気づいてくれたアンタの先代には感謝のしようがない。たまたま釣りに来てたとは言え、よくぞワシラを見つけてくれた。先代が気づいてくれなかったら、ワシラは今も眠り続けてたに違いない。 ▼最初に太陽を浴びた瞬間の眩しかっ…

 蕎麦の “3たて”

(蕎麦好きが続々と集まってくる。外は氷点下だが中は熱気ムンムン) ▼蕎麦は「五穀」には入っていない。疑似穀類に分類される。平安の昔には「食膳にも据えかねる料理」という評価だった。言ってみれば決して豊饒な食べ物じゃないということになる。 (トン…

 第二回千年祭!

▼「寒〜い!」。それがスタッフの合言葉になってる。現在−6℃。阿寒としては、そう寒くない気温だが、時折肌を刺すような冷たい烈風が襲いかかる。2月16日9:00。今日から2日間開催される「第二回千年祭」の準備中である。 ▼ステージ、ジャンボ滑り台、雪合戦…

 パロディ!

▼しばらく前から気になってたCMがある。日本昔話「かぐや姫」のパロディCMである。広告主は「アディーレ法律事務所」。全国40か所に事務所を構える弁護士法人である。 ▼このCMを見たことのない人のために、内容をチョッとだけ紹介しよう。★かぐや姫「ワタシ…

 駅伝シンドローム!

▼元旦9:00。群馬県庁前で号砲が鳴った。年始恒例「ニューイヤー駅伝」だ。実業団NO.1めざして37人の選手が一斉にスタート!同時に不肖ワタクシの一年もスタートした。が、選手や応援団にはこのレースが終わるまで正月は来ない。 ▼1月2日。東京大手町読売新…

 「リセット」できないモノ…

(−20℃超の朝の阿寒富士と雌阿寒岳。凍れる!シーンという音が聞こえてきた) ▼日本人は「水に流す」のが好きである。機会ある度に、上手くいかなかったことを「水に流して」新しいスタートラインに立とうとする。だから節目の変わる新年が大好きだ。去年は…

♪クリスマス・ハワイアンコンサート♪

▼去る12月22日。「クリスマス・ハワイアンコンサート」という道東ではチョッと珍しいイベントが開催された。出演は道東地域のハワイアン啓蒙・普及をめざす「ノース・アイランダース」。男性5人、女性1人からなるメンバーだ。 ▼会場は阿寒町公民館ロビー。気…

 ひとつになれるか、なれないか!

▼今年の流行語大賞にノミネートされた「爆弾低気圧」!その凄まじい破壊力が、ここ何日か北海道を襲撃してる。道東でも暴風雪警報や大雪注意報が何度も発表された。そして一昨日の夜中、吹雪がドカ雪を運んできた。 ▼朝3:00。除雪車が今冬初出動。国道のみ…

 アメリカ動物殺戮物語!

▼「オオカミと人間」という本を読んでる。今から約30年前、ナチュラルジャーナリスト「バリー・ロペス」が上梓した珠玉の一冊だ。日本では1984年、草思社から出版された。 ▼この一冊を、ニューズウイークはこう讃えてる。「偏見と誤解から、ひどく嫌われ、恐…

 アームチェア茸狩り!

▼たった1週間で季節は随分進んだ。東京から帰寒したら、明らかに晩秋。最低気温も3.5℃まで下がってる。前日の東京の最低気温が17℃だから、実に13.5℃の温度差である。 (例年8月下旬には出るハナイグチ(ラクヨウ)。みそ汁の具に最適、大根おろしと合わせても…

  ロゴタイプの予言!

▼「それにしてもメチャクチャなロゴだなぁ…」そのグラフィックデザイナーは、そのロゴをそう批判した。そのロゴとは、民主党が採用した新しいロゴタイプ、もう15年ぐらい前のことになる。 (何と見事な「セルフデザイン力」だろう。そこには虫や人の心を惹き…

 遅咲きの誇り!

▼5月17日(金)、釧路の「サクラ開花宣言」が出された。ローカルニュースでは早速、「ついに釧路のサクラに開花宣言が出ました。2年連続、列島最終着地点は釧路でした」と報道した。 ▼何だか言い方に艶がないなぁ、もうチョッと言い方がないのかねぇ…。「終…

 旅人!

▼その旅人とは、いつものウォーキングロードで出会った。最初は路上生活者かな、と思った。新宿の駅周辺でよく見かけたように、家財道具一式を持ってママチャリで漂流してるように見えたからだ。 ▼「コンチハ、何撮ってるの?」彼は、人懐こそうに話しかけて…

「ばんえい競馬考3」!

▼「さあ、各馬一斉にスタートしました。横一線の展開、オッと、4番のカネダイジンが出てきた。続いて6番ワタシハキレイ、さらに3番のホッカイパワー。さあ、ばんえいポイント(第2障害)を超えた!おっと、ナリタダイヤが刻んでる!(息を入れること)さらに…

「ばんえい競馬考2」!

▼馬を家畜化したのは、紀元前2000年頃黒海北部に住んでいたアーリア系の古代民族といわれる。戦車、または荷物運搬用の「力」として用いられた。したがって馬は元々、早く走るのじゃなく荷物運搬家畜だったのだ。その証拠に、エンジンの力を表わす単位として…

「ばんえい競馬考1」!

▼日本で生息する最大の肉食獣は北海道に棲むヒグマである。これまで確認された最大の個体は、体重520kg、体長は2.1mと言われる。 ▼だが、北海道にはヒグマよりはるかに巨大な動物がいる。体重1.2t、体高(肩までの高さ)1.8m。数字から見ればヒグマの倍以…

珍解答!

▼実際にあった話だ。※問題:次の言葉の反対語を書きなさい。 1.「雨」2.「明るい」3.「甘い」4.「朝方」5.「忙しい」。小学4年生のテスト問題だった。 ▼ある生徒の解答はどうだったか? 1.「めあ」2.「いるかあ」3.「いまあ」4.「たがさあ」5.「い…

アロハ・スピリット!

▼どうやらGDP(国内総生産)は幸せの指標とはならない。世界中の人々がそんな風に思い始めた。そこで注目され始めたのがブータンのGNH(国民総幸福量)だ。▼だが、金銭や物質よりも精神的な豊かさ、幸福が大切とする社会は以前からあった。そのひとつがハワ…

真実VS事実!

▼21世紀の世界では、宇宙は137億年前のビッグバンによって誕生したということが通説になっている。だが、それを信じない人たちもいる。宇宙は万物創造主によって造られたと固く信じている人たちだ。 ▼したがって、彼らはダーウィンの進化論を認めない。学校…

 ボランタリー(自発的)!

▼1914年、ロンドンの新聞に後にクリエイティブ広告の元祖と称えられるようになった奇妙な募集広告が掲載された。 ▼「求む男子。至難の旅。わずかな報酬。極寒。暗黒の長い年月。絶えざる危険。生活の保証無し。成功の暁には名誉と賞賛を得る」。 ▼この募集広…

 凍れる朝の美しき月!

▼「智恵子は東京に空が無いという」と書いたのは、詩人の高村光太郎だった。少し飛ばして、詩はこう続く。「智恵子は遠くをみながら言う 阿多多羅山の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だという あどけない話である。」智恵子はどんな空を見…

 「定説」は、「定説じゃない」!

▼明治・大正時代の男の間には次のような定説がまかり通っていた。「女は視野が狭いから、社会に口を出すべきじゃない」。従って女には参政権がなかった。 ▼だが、生物学的にはまったく逆だったことが分かってきた。 実は男のほうが視野が狭かったのである。女…

分かち合い!

(2012年元日、雪に埋もれた穏やかな朝を迎えた) ▼拾い集めた薪にマッチで火をつけ、マシュマロを焼く。特殊なキーボードで人間と会話する。テレビゲームで遊ぶ・・・。ボノボ(別名ピグミーチンパンジー)は、最も人間に近い動物だと言われる。 ▼だが、研究者…

 餅つき考!

12月28日早朝。ペッタン、ペッタン・・・餅つく音で目が覚めた。土間へ出てみると、兄さんと順ちゃんが阿吽の呼吸で搗いている。 再従兄弟達も起きてきて、3人並んで湯気が上がる臼の中を覗き込んでた。「あんころ餅をもうすぐ食べられる!」・・・もう60年も前の…

エゾシカ・バタスキ!

♪ピンポーン♪チャイムが鳴った。出てみたらハンターのオーヤギさんだった。 手に持ってたのはビニール袋に入った肉塊。「今日獲ったエゾシカの腿肉、約束どおり持ってきたよ!」。ヤ、ヤ、ヤ、こりゃウレシイ。ソーテー外のプレゼントだ。 早速、標茶の兄さ…

 フラガール!

最近、感動の続いてるニュースがある。震災の被害を受けて営業停止を余儀なくされてた、福島いわき市の大型レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」(旧名常磐ハワイアンセンター)が、営業を再会したというニュースだ。 この施設は、1966年、「東北のハワ…

 マロンのロマン!

・拾われぬ栗の見事よ大きさよ この句は、俳諧師「小林一茶」が不肖ワタクシの出身地、小布施で詠んだものだ。以前にも書いたように、小布施は古くから栗の産地として知られてる。 その小布施から、地元の生栗を送ってきた。北海道に栗はないのでウレシイ。 …

 脳のコンクリート化!

「1、3、4、6、8、10、12、この数字の関係性を述べよ」 あなたはこのクイズを答えられただろうか?正解者には子供が多いという。正解は・・・・・・東京地方におけるテレビ放送受信チャンネルだ。 つまり“12”は、テレビ東京受信チャンネルということに気が付くか否…

秋祭り!

台風15号が猛威をふるってる。先の12号で甚大な被害を受けた紀伊半島はまたも大きな被害を受けた。カラッとした秋晴れ続きのイメージが強い北海道にも、次から次へと雨雲が流れ込んでる。 どうやら、列島は正真正銘、亜熱帯になっちまったようだ。 その雨の…

アナログ絶滅!

栄枯盛衰は世の中の常と言うが、ついに絶滅種がまたひとつ誕生した。 後世に「この半世紀の中でもっとも大きな影響力を持つ絶滅種」と歴史に残るかもしれない。その絶滅種とは、テレビ放送アナログ地上波のこと。 1953年2月1日に産声を上げたテレビ放送は、…