【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2010-01-01から1年間の記事一覧

 365日、アッという間!

羊羹をスパッと切ったように、いきなり秋になった。今朝の最高低温は10℃。一昨日までは朝も半袖で十分だったのが信じられない。去年はどうだったんだろう? そうそう、去年の9月中旬は道東各地へ旅をした。ストック写真があるはずだ。 フォトファイルを開く…

未来永劫名を残す!

町境のトンネルを抜けると阿寒だった。 ここは、北海道横断自動車道黒松内櫛路線 「本別IC⇔阿寒IC」の白糠町(しらぬかちょう)庶路(しょろ)トンネル(2,265m)。今年6月に阿寒側に貫通したばかりのまだ工事の熱気が残ってるような工事現場だ。 殆どはコン…

 発掘、感謝!

「おやおや、今日は妙に騒がしい。何かあるんだろうか?ヤ、ヤ、どうやら沢山の車が来たらしいぞ。もしかしたらワシラを発掘しに来たのかも知れん。それならウレシイ。何しろワシラがここに居ついてから500万年も経ってるんじゃからな、ワシも相当退屈してた…

熱中症未遂!

毒々しいほどの妖艶さを誇ってたカサブランカも花を落とした。 「夏は終わった!いよいよ秋だ!」気分の上ではそう思ったが、何だか変だ!例年ならとっくに姿を消してるはずのキアゲハが、マリーゴールドの花に群がってる。夜だって熱帯夜モドキだ。灼熱大王…

 食用ホウズキ!

ホウズキといえば、赤い袋を裂き、熟した実を取り出して中味を楊枝でほじくる、そして皮の部分を口の中で「プープー」鳴らす。 そういう役目の植物のこととばかり思ってた。そう、浅草のホウズキ市などで売ってるあの観賞用ホウズキのことである。 ブキッチ…

 アレロパシー!

「自然と共生」と簡単に一言で言うが、それがいかに大変か、最近分り始めてきた。 植物は植物の、動物は動物の、それぞれの生き残りを賭けた壮絶な闘いがあることを身をもって体験してるからだ。「共生」ならぬ「競生」である。 写真は「セイタカアワダチソ…

 収穫の秋!

今年もジャガイモを収穫出来た。しかも、嬉しいことに二種類だ。 ひとつは「キタアカリ」という品種。去年の収穫の中から種芋として保存しておいた。 「日本で始めて食用品種として育成されたジャガイモシストセンチュウ抵抗性品種」と解説にはある。ビタミ…

住宅難?食糧危機?

高く伸びたヒマワリの陰に何か蠢いてる。「ノライヌかなぁ?」 だが、姿をはっきり捉えることが出来ない。暫く目を凝らしていると「分った!」タンチョウだった。しかも二羽いる。 冬場は、すぐそばの中学校のクラウンドで餌付けをしているので頻繁に見かけ…

 ピュアホワイト!

「白い恋人」や「白いカレー」をご存知の方は多いだろうが、「白いトウモロコシ」をご存知の方は、そう多くはあるまい。 お盆明け、帯広のコピーライターの友人から嬉しい宅急便が届いた。送り状には「ピュアホワイト」「キラキラ」と書かれてた。 以前にも…

花がオンナか、オトコが蝶か?

窓を開けると強烈なユリの香りが部屋に充満する。何と蠱惑的な香りだろう。 人間にとっても蠱惑的なんだから、虫達にとっては身もだえするように食欲をそそられる香りに違いない。 何しろ「蠱惑」の「蠱」の字は「虫」が三つも重なり、その下に皿が付くのだ…

 お勧めします、化石を手に!

再び化石、である。 釣から帰った隣人がコーフンした面持ちで飛び込んできた。「見つけました!新しい化石ですよ!」見ると手に長径15cmほどの石をふたつ抱えてる。よほど嬉しかったのだろう、釣装備そのままだ。 見せてもらって驚いた。今までの貝化石と違…

 猛暑日!

日本列島の記録づくめの猛暑がついに北海道にまで北上した。 冬は−30℃を記録することもある阿寒でも、一昨日は34℃、立秋の昨日はついに猛暑日となった。 一年の最高気温と最低気温が65℃違うことは、生命体に大きな影響を与えることは間違いない。 その影響の…

 ささやかな涼しさを・・

暑中お見舞い申し上げます。 コチラでもようやく「蝦夷梅雨」が明けたようです。でも、今朝の気温は15℃。かなり肌寒い感じでした。 もしかしたら今年は本格的な夏がないうちに終ってしまうのかもしれません。もう、明後日は立秋ですものね。 まぁ、それはそ…

それッ!夏祭り

道東、中標津(なかしべつ)は、なかなか垢抜けた町である。市街地はおしゃれで、リゾート地の雰囲気が漂う。 人口24,000人。人口流出が悩みの道東では、唯一人口が漸増してる。何十年来の移住促進事業が今になって花を開いた恰好だ。女優の倍賞千恵子さんも…

 ジョロウグモ!

人類はそのチエを殆ど自然から学んできた。が、まだまだ自然のチエには遠く及ばない。例えばクモのチエだ。 クモは空を飛ぶと言う。「日本からアメリカに成層圏飛行し、移住するクモは多い」という科学記事を何度も読んだ記憶がある。 「バルーニング」と言…

北海道の“ジョーズ”!

北国にもジョーズがいた!血に飢えたジョーズの巨大な口が迫ってくる! この身震いするような体験をしたのは、鮭の漁獲量日本一(漁協単位あたり)を誇る道東、標津(しべつ)サーモンパーク「鮭の科学館」だった。 標津サーモンパークは、日本で唯一の「鮭…

中古賃貸マンション!

突然ですが、質問にお答えください。写真の穴は何だか分りますか? ハッ?シルクロードで有名になった石窟?・・・。♪ブ〜ッ♪です。ではヒントを差し上げましょう。これは、ある動物達の中古賃貸マンションです。エッ?コウモリの巣?いえ、違います。 皆さんあ…

 不撓不屈 環境適合!

枯れたものとばかり思ってたミニバラが咲いた。オドロキの限りである。何しろ零下30度近い寒さを凌ぎ、多少貧弱ではあるが、花をつけたのである。生き抜くエネルギーに圧倒されるばかりだ。 一体何がミニバラにこの粘り強さを与えてるんだろう。動物と同じよ…

 町内古木たちのツィッター!

「蝦夷梅雨」・・・(気象庁は『北海道には梅雨がない!』と強弁しているようだが、道東の人たちは、6,7月の雨の多い季節をこう呼ぶ)の束の間の晴れ間、11日。湿度の低い爽やかな風が木々を抜けていく。町内の古木たちが呟きを始めた。 >今度の選挙一体、誰に…

 少子高齢時代運動会!

姪の娘の初めての運動会があると言うことで、見物に出かけた。 正直言って驚いた。特設駐車場は満杯。一体どこから湧いてきたのかいナ、と思うほど人がウジャウジャしてる。園児130名に対して、恐らく400名を超えるオトナがいたと思う。 東京など、どこの幼…

化石発掘体験教室!

6月27日(日)本欄で何回も紹介した「阿寒シェル鉱山」で、釧路市立博物館と足寄(あしょろ)化石博物館による化石教室が開催された。釧路や帯広から90人を越える親子連れが参加。 自分も参加を約束してたが、所用のため不参加に。もったいなかったと思って…

自然の脅威と自然の恵み!

猛暑日やら夏日やらが続いてる。暑さに誘われて初めてウチから30kmほど山奥のシュンクシタカラ湖に出かけた。 クマの巣だと脅されて、いままで一人では行けなかった。実はシュンクシタカラ湖は、もともとあった湖じゃなく、沢が倒木や土砂でせき止められて自…

 いずれがアヤメかカキツバタ

今年もアヤメとジャーマンアイリスが咲いた。色の薄いほうがジャーマンアイリスで濃い紫色がアヤメらしい。 いずれも貰ったものを植えたので、本当のところアヤメかジャーマンアイリスかどうかは分らない。呉れた人の受け売りである。 ジャーマンアイリスは…

ホンマモンの夏至の日!

今日は6月21日、全国的に夏至である。昼の長さがもっとも長い1日である。 だが「標茶のアニキ」は、「ここら辺じゃ、6月21日がホンマモンの夏至じゃない、一週間ぐらい違う」と言った。 調べてみると、確かにそうだ。21日と26日を比べれば、1日3分ぐらい違う…

子どもの教育!

「無知は罪である」・・・事の次第はこうだ。 最近、朝方になると「ケッ、ケッ、ケッ」という鳥の声が響き渡る。何の鳥だろう?よ〜く見てたらアカゲラだった。忙しなくアチラコチラの枝を飛び回ってる。 と、そこへ藪から似たような小さな声が聞こえた。小さな…

 旬!

何にでも「いまがイチバン」という時がある。それを我々は旬と呼ぶ。 広辞苑には「魚介・野菜・果物などがよくとれて味の最もよい時。転じて物事を行うに適した時期」とあった。 だとすれば、いま道東は新緑の旬を迎えてると言っていいだろう。 これから万緑…

絵本「タピーロとタピーラ」!

最近、沢山の「村」が生まれてる。「休暇村」「屋台村」「農力村」・・中でも話題になったのは「年越し派遣村」だろう。 「村」とは何か?百科事典には『ムレ(群)と同義で、家群(いえむら)・草むらの用例もあり、人のむらがり住むところ』と書いてあった。…

育て、シイタケ!

「キノコは動物だ!」『菌糸友の会』のキノコ博士はそう言った。「なぜならキノコは菌糸、菌糸は動物だ」 その動物が生る木を一本貰った。ナラの木である。そこにはシイタケという動物が二本、生えてる。実は大型の奴がもう二本生えてたのだが、すでに食べて…

 桜にヒヨドリ?モズ?

「梅にウグイス」は、つき物である。花札にだって描かれてる。 だが、桜の花びらを啄んでる野鳥は何なんだろう。一週間前、その野鳥を写真に収めた。図鑑や「道東の野鳥サイト」などで調べてみたが何だか適合するようで、しないようで・・・。ヒヨドリかな?モ…

タラノメ!愛称タランボ!

5月も末、ようやく暖かくなってきた。道東の晩春の到来である。 暖かさに誘われて庶路(ショロ)の山中に出かけた。山菜の王様タラノメ(自分では山菜の中でイチバンえらい奴だと思ってる)に謁見、ご褒美を頂戴するためだ。 結果はご覧のとおり、過分なる分…