【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2011-01-01から1年間の記事一覧

郷土愛!

東日本大震災の発生2日後の3月13日、拙ブログで「嗚呼、国難!炉心初溶融!総力復興祈念、国難克服!」と書いた。 それから6ヶ月、阿寒はあの日よりはるかに暑いが完全に秋。虫たちも繁殖の季節を迎えたようだ。カメムシ、バッタなどがどこから来るのか、家…

国境周辺異常あり!

尾岱沼(オダイトーと読む)にいる。それって何処?と言う人も多いことだろう。 尾岱沼は、根室と知床半島の付け根にある羅臼(ラウス)のちょうど中間ぐらい。自衛隊の演習地がある別海町の海岸線にある。 「トーとは、アイヌ語で沼や湖のこと」なのだが、…

 ああ 「無常」!

恥ずかしながら、相当な歳になるまで「ムジョウ」を「無情」と勘違いしてた。 申し開きをさせてもらえば、小学生時代に読んだヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」の日本語訳が「ああ無情」となってたからだと自己弁護してる。 別の「ムジョウ」を知った…

 キノコシーズン到来!

この数日、ノロノロ台風12号の影響でかなりの量の雨と強風が続いてる。コスモスも雨と強風に弄ばれ、頭を垂れてしまった。こういう日は誰もが鬱陶しいようだ。体調の不具合を訴える人が多い。 (ひたすら風の通り過ぎるのを待つように風下を向いてる) だが…

“首長族”!

“背が高く、手足が長くて小顔”というのが現代の女子が憧れる体型のようだ。最近、ファッション誌やテレビ画面でそうした女子を盛んに見かけるようになった。 典型的なのがNHKの渡邊佐和子アナや山岸舞彩(まい)スポーツキャスター。ふと気がついた。「彼女…

 “500万年ジオ・ゾーン”第二弾!

(旧雄別炭鉱奥に水源をもつ阿寒川水系 舌辛川(したからがわ)28.2km) 「そこんところ滑るから気をつけてね!」 何度か危険箇所の注意を促しながら河原に出た。同行者は2人。いずれも“掘ることが大好き”な人たちである。 先日、すぐ傍を流れる舌辛川で化石…

 「青年の樹」!

阿寒に移住してからすでに5年の歳月が流れようとしてる。その歳月の経つ早さをシラカバが気づかせてくれた。 移住時には影もカタチもなかったシラカバがいつの間にか芽を出し、いまや堂々たる存在感を醸し出すようになった。 こうなると、倒したり移植したり…

 熱闘甲子園、閉幕!

第93回全国高校野球は、日大三高の10年ぶりの優勝で幕を閉じた。優勝旗はまたも、白河の関を越えなかった。 それにしても今年の甲子園はすごかった! 3試合連続延長戦を制した学校があった。一試合180球を投げた投手がいた。総投球数800球近くを投げた投手も…

 「平和祈念日」!

「終戦じゃない!敗戦だ!」。叔父は吐き捨てるように言った。「降伏したんだから敗戦と言うべきだ!」。 この言葉は少年の胸に深く突き刺さった。「誰もが“終戦”と言ってるけど、実は“敗戦”だったんだ!」。13歳、53年前の8月15日のことである。 ところでこ…

 熱中症、ご用心!

恥ずかしながらその言葉を初めて聞いた時、“熱中人”―――つまり趣味や想いが嵩じて病的症状を呈する人たちの事と思った。超マニアという意味のマスコミ的造語と判断したのである。 本来の意味が分かった時、エンターテインメント毒に侵されてる自らを思い知ら…

 電力需給危機!

立秋が過ぎた。 皮肉なことに、本州ではこの日を境に猛暑がぶり返したようだ。阿寒でも朝晩漂い始めた秋の気配と、真夏日がせめぎ合ってる。ヒマワリやユリとコスモスがそれぞれ“My Season”を主張し始めたのである。 (わずか2ヶ月で2mを超えた。まさしく“My…

 500万年ジオゾーン!

最近、ジオ・パークと言う言葉が浸透し始めた。 『地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園』というのが概念だが、日本語では「地質遺産」と訳されてる。 ま、もう少し分かりやすく言えば「大地の公園」といったところだろうか。 わが国には「洞爺湖・…

花のダイヤ「ダリア」!

吉行淳之介の「砂の上の植物群」で表現された、官能的な文章を随分鮮明に記憶してる。 その記憶のひとつに、名前は思い出せないのだが、ある花の種の袋に書かれてた宣伝コピーがある。コピーはこうだった。―――「艶麗なダリアも一歩を譲る風情です」 今から考…

アナログ絶滅!

栄枯盛衰は世の中の常と言うが、ついに絶滅種がまたひとつ誕生した。 後世に「この半世紀の中でもっとも大きな影響力を持つ絶滅種」と歴史に残るかもしれない。その絶滅種とは、テレビ放送アナログ地上波のこと。 1953年2月1日に産声を上げたテレビ放送は、…

 ♪ハマナスの〜咲く頃〜♪

森繁久彌から加藤登紀子へと受け継がれ、第13回日本レコード大賞・歌唱賞に輝いた名曲「知床旅情」。 その出だしは♪知床の岬に〜 ハマナスの咲く頃〜♪である。 学生時代ハワイアンバンドを演ってた頃、リクエストに応えるために持ち曲としてた。 (今はまさに…

葉隠れの術!

危うくソイツを見落とすとこだった。 ソイツとはクヌギやナラなどの広葉樹の葉に取り付いて葉汁を吸うニックキ『クヌギカメムシ』のこと。体長12mm前後。身を守るために悪臭を出す。へコキムシと呼ぶ地方もあるらしい。 ソイツが何と、熊本からウチへ来て4年…

 俳句脳!

脳科学者の茂木健一郎と俳人の黛まどかが共著で「俳句脳」という本を出してる。 共著と言うのが正しいのかどうか分からないが、脳科学者と俳人という立場から俳句という文芸を考察し、対談も混じえて俳句の真髄に迫るという一冊だ。 (とんでもなく晩生のレン…

 一家団欒!

猫が食べ物をねだる時のような甘えた鳴き声が聞こえる。聞いてる方が恥ずかしくなるような甘え声だ。鳴き声の主はカラスの子。そしてその甘え声に似たような声で返事をしてるのは、どうやら母ガラスだ。「やっぱり、だ!」 (母親ガラスは、くぐもった鳴き声…

“ミヤマ”がイチバン!

やったあ〜!「なでしこジャパン」!初の決勝進出、感動をありがとう!ここまできたら是非金メダルを狙って欲しい! ところで、この快挙を牽引した“沢穂希”や2ゴールを決めた“川澄奈穂美”“丸山桂里奈”も素晴らしかったが、もう一人、宮間あやを忘れちゃなら…

 不安症候群!

妙な物を見てしまった。写真の草。体高1m。茎の直径は5〜6cmほど。ニョキニョキと地面から突き出してきてる。葉っぱは直径60〜70cm。大きなフキぐらいある。 見慣れた植物じゃない!確かこういう非日常の不穏を感じさせる植物、どっかで見たことあるなぁ。 …

水物語!

これほど身近でありふれた存在なのに、「?」「?」だらけの物質がある。H2O…“水”である。 水はなぜ0℃で氷という固体になるのか?なぜ100℃で沸騰して気体になるのか?なぜ4℃で最大密度になるのか? なぜ表面張力なる粘りを保有するのか?なぜ色を反射する…

畑のバームクーヘン!

写真の光景を最初見た時、モダンアートの野外展かと思った。黒だけじゃなく白の立方体も緑の牧草の中にゴロゴロ転がってたからである。北海道新参者には異様な光景に写った。 聞いてみれば何て事はない、かつての煙突のようなサイロよりコスト安と言う理由で…

ドイツとシベリアの「きょうせい」!

「ドイツとシベリア」という文字を見ただけで、第二次世界大戦を思い出す。 どちらとも「強制収容」や「強制労働」など、暗い歴史を持ってる。どちらも自由思想を「矯正」し、フランスの女達はドイツ兵に「嬌声」を上げたりした。 (伝統の菖蒲と思ってたが…

温度差31.7℃!

6月24日、埼玉県熊谷市では最高気温39.8度を記録した。国内の6月の観測史上最高記録を塗り替えたという。 「日本一暑い町!」を誇りとする熊谷市民でもさすがにグッタリだったようだ。 (不安定な気温のお陰で長持ちするレンゲツツジに早くもミヤマカラスアゲ…

 夏至!

♪ミョーキン、ミョーキン、ケ、ケ、ケ♪ 言葉で書けばこうなるらしいが、例年になく沢山のエゾハルゼミが鳴いてる。カッコウも二羽の輪唱が近づいたり、遠ざかったり…。 ツツドリ、ドバト、アカゲラ、それにトビに、カラスも思い思いに歌ったり、叫んだり…。…

 枯死の枝から新芽!

他家に遅れること一週間、今年もレンゲツツジが咲いてくれた。どれだけ見てても飽きない。実に癒しを与えてくれる花だ。「今年もありがとう!」だが、本当のところは申し訳ない気持で一杯だ。 (今年も咲いてくれたが、よく見ると、枯死した枝が…) と言うの…

 ジャガイモ、断念!

3年間続けたジャガイモづくりを、今年はやめた。やめるにあたってさしたる強い意志があったわけじゃない。何となく畑作業をやる気にならなかった。 そうこうするうちに植える時期が過ぎてしまった。と言うのが本当のところだ。 (写真は、去年の収穫、キタア…

恐竜進化論!

ハシボソガラスを横から見ると、「鳥類の恐竜起源説」に納得がいく。 ま、納得行くも何も、東北大の田村宏治教授のグループによって、すでに「鳥類の恐竜起源説」は確定してるのだが、あの凶暴な顔をした恐竜が鳥に進化し・変身したとは、自分の目で実感して…

 三大収穫物!

正確に言えば東北大震災から今日で丁度90日、3ヶ月ということになる。季節は冬から夏へと変化した。何だかカラダにエネルギーが戻ってきた感覚がある。やはり時間はいろいろな瑕を癒してくれるようだ。 「そうだ、ウド採りにでも行こう!」 (キビタキ:スズ…

 再生!

いきなり夏日になった。木に架けてある寒暖計が26℃を指してる。そうなると植物も動物も人間もジッとしてはいられない。 (わずか二日で一斉に咲いたスミレ) タラノメ、ヤマウド、フキなどの山菜は大地のエネルギーを噴きだすように山にあふれ、人々はそのエ…