【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2012-01-01から1年間の記事一覧

 遅咲きの誇り!

▼5月17日(金)、釧路の「サクラ開花宣言」が出された。ローカルニュースでは早速、「ついに釧路のサクラに開花宣言が出ました。2年連続、列島最終着地点は釧路でした」と報道した。 ▼何だか言い方に艶がないなぁ、もうチョッと言い方がないのかねぇ…。「終…

 旅人!

▼その旅人とは、いつものウォーキングロードで出会った。最初は路上生活者かな、と思った。新宿の駅周辺でよく見かけたように、家財道具一式を持ってママチャリで漂流してるように見えたからだ。 ▼「コンチハ、何撮ってるの?」彼は、人懐こそうに話しかけて…

 季戻り!

▼豪雨や強風に晒されながらも、雑草はモーレツなスピードで伸び、20cmの丈になった。タラノメだって芽を出したし、水仙も満開になった。なのに道東一帯は、先週11日(金)〜12日(土)にかけて冬に逆戻りしてしまった。 (ウチでも最低気温2℃を記録したが、そ…

  タラノメ問答!

▼「あッ、タランボだ!いやぁ、チンコイ、メンコイ、スペメン(スペシャルメンコイ)だなぁ。」 ▼「エッ、どこどこ…、あ、ホントだ。まだ芽吹いたばかりだ。それにしても知らなかったなぁ、タラノメってこうやって出てくるんだ!タケチャン、知ってた?山菜…

 スピードスプリング!

(今年は大分遅くなったがアイヌネギが顔を出した。例年より成長は早い) ▼雨にたたられてる連休後半だが、5月2日、北海道では全国初となる“怪挙”があった。何と、午前中に開花宣言されたエゾヤマザクラが、その午後には「即日満開」になったのである。 ▼所は…

 春告鳥!

▼二、三日前から家の周りで終日、ウグイスの鳴き声が聞こえる。まだ、滑らかな啼きかたじゃないが、さすが春告鳥だ。透き通った声が五臓六腑に染み込んでくる。 ▼かつて京の公家たちは、関東の田舎ぶりを「東国のウグイスは訛って啼く、オホホッ!」と馬鹿に…

野中温泉!

▼三十代の頃、同世代の仲間から「温泉博士」と言われてた。多分同世代よりは温泉好きであったのと、浸かった温泉の数が多かったせいだろう。「温泉博士」と呼ばれるのはなんだかウレシかった。 ▼なぜ、それほど温泉好きになったのか、理由ははっきりしてる。…

 オーロラ温泉!

▼国道274号を走っていた時、その温泉の看板を見たのはもう2年近く前のことだ。「オーロラ温泉」。何と美しいネーミングだ!一泊すれば露天風呂から星々の語らいを聞くことができそうだ。だが、その時は温泉に通ずるゲートが閉ざされていた。「源泉工事中につ…

雪vs草

▼北国の春はとてつもなく足が速い。それでもここまで速いと流石に驚嘆せざるを得ない。つい5日ほど前まで雪の原だった場所が5日後には写真のとおり。「雪が解けたら・・・初夏だった」のである。 ▼はて、毎年こんなだったっけ?確か毎年、白→茶→緑、とスピード…

フキノトウ!

▼タカッちゃんは、ウチの隣のマサちゃんを「フキッ玉」と命名した。「フキッ玉」とは、長野県小布施辺りの方言で、フキノトウのことである。首が短いマサちゃんをフキノトウに見立てて命名したようだ。 ▼そう言われれば、マサちゃんの頭は首という茎を頼らず…

「ばんえい競馬考3」!

▼「さあ、各馬一斉にスタートしました。横一線の展開、オッと、4番のカネダイジンが出てきた。続いて6番ワタシハキレイ、さらに3番のホッカイパワー。さあ、ばんえいポイント(第2障害)を超えた!おっと、ナリタダイヤが刻んでる!(息を入れること)さらに…

雪害!

▼衝撃的な映像を見た人も多いだろうが、今年2月7日、長野県の栄村で豪雪の重みで橋が15m下の中条川に崩れ落ちる事故があった。昨年3月12日に起きた震度6強の直下型地震で損壊し、通行止めになっていた橋だ。 ▼栄村では当時、3mを超える豪雪に埋もれており、…

冬春同居!

▼今年は根雪が消えない。札幌管区気象台によれば、道内8箇所の観測地点ですでに「平年根雪終日」を超えたと言う。 ▼「根雪終日」とは、有人観測所の敷地内に設けられた観測場所で、機械と目測による「積雪ゼロ」の日をダブルチェック。その「積雪ゼロ」が5日…

「ばんえい競馬考2」!

▼馬を家畜化したのは、紀元前2000年頃黒海北部に住んでいたアーリア系の古代民族といわれる。戦車、または荷物運搬用の「力」として用いられた。したがって馬は元々、早く走るのじゃなく荷物運搬家畜だったのだ。その証拠に、エンジンの力を表わす単位として…

 「町民還元ワイン・ロゼ」!

▼36年ぶりに十勝池田町を訪れた。モチロン36年前に町がどんな様子だったかはまったく記憶がない。でも池田町が北海道には珍しいワインの生産地であること、そして「町民還元ワイン・ロゼ」という聞きなれないボトルがあったことだけは鮮烈に覚えていた。 ▼な…

「ばんえい競馬考1」!

▼日本で生息する最大の肉食獣は北海道に棲むヒグマである。これまで確認された最大の個体は、体重520kg、体長は2.1mと言われる。 ▼だが、北海道にはヒグマよりはるかに巨大な動物がいる。体重1.2t、体高(肩までの高さ)1.8m。数字から見ればヒグマの倍以…

珍解答!

▼実際にあった話だ。※問題:次の言葉の反対語を書きなさい。 1.「雨」2.「明るい」3.「甘い」4.「朝方」5.「忙しい」。小学4年生のテスト問題だった。 ▼ある生徒の解答はどうだったか? 1.「めあ」2.「いるかあ」3.「いまあ」4.「たがさあ」5.「い…

直訴、冬将軍様!

▼「冬将軍様、お願えしますだ、そろそろ全面撤退していただけねでしょか!何しろここんところ、将軍様は撤退したかと思いきや、また進軍してくる!心が落ち着かねんでやす。 ▼そりゃ、将軍様と春子ちゃんのせめぎあいがこの時期だってのは分かってますです。…

雪えくぼ!

▼春が近づくと雪国独特の風景がある。木の根元の雪が解け、ぽっかりと穴が開く風景がそれだ。「根開け」とか「雪根開け」と言う。「季語にもなっている」と、俳人達は教えてくれた。 ▼念のため調べてみたが「実用俳句歳時記」(辻桃子編)には、どちらも季語…

早春賦!

▼氷や雪が解け始める頃になると、毎年思い出すことがある。「雪が解けるとどうなりますか?エミちゃん!」「エッ、春が来る?ブブーッ!不正解!」 「では、トシちゃんは?」 「そうそう、水になるんですねぇ。正解!みんな、よく覚えておきましょうね!」 ▼…

てんでんこ!

▼それまで、一部の地域や一握りの専門家の中でしか流通してなかった言葉が一気に広まることがある。「津波てんでんこ」という言葉が一気に広まったのは、去年の大震災後だった。 ▼『「津波てんでんこ」とは津波が来たら他人にかまわず、それぞれに必死に逃げ…

 3.07、偶然か?必然か!

▼「世の中に偶然は無い!起こったことはすべて必然である!」宗教書や自己啓発モノの本には、そんな言葉がよく出てくる。だから、精進せよ!というわけである。だが、今日起こったことをどう説明すればいいんだろう…。 ▼今日、3月7日。夜半から重い雪が降っ…

もうひとつの科学!

▼科学は何も西洋科学だけとは限らない。インドには体系だてられたヴェーダ科学があるし、アフリカ大陸や南米にだってちゃんと科学はあった。では次のような事柄も科学の範疇に入るのだろうか? ▼ケンちゃんは、音楽と植物の関係に興味を持った。そこで自宅で…

ミニ氷河期到来?

▼今年は記録づくめの冬だった。豪雪、長引く寒波、異常低温、地吹雪…何十年ぶりのという見出しがどれだけニュースになったことだろう。阿寒では2月28日には-26℃を記録し、この9日間で6日雪掻きしなけりゃならない雪が降った。 ▼この異常寒波は北海道や新潟、…

 珍樹「ナマケモノ」!

▼「彼らは、時間と言うものの概念が現代人とまったく違います」そう言ったのは、人類発祥の地アフリカから祖先の拡散の足取りを辿る旅「グレート・ジャーニー」を続けた関野吉晴だった。 ▼彼らとは、オリノコ川水源地帯に住むヤノマミ族のこと。訪問して3年…

ピジン化!

▼「ミー・ノー・グッド・ツデー・ヨ」とか「ユー・カム・ヒヤー・ツモロー・オーケー・ネ」などと、日本人がアメリカ人に向かってたどたどしく話すのを聞いた人も多いだろう。 ▼このように、違う言語を話す集団が接触する際、コミュニケーションの効率や学び…

 「呉越同舟」

▼「普段は憎しみ合う間柄でも、共通の危機に遭遇した時は憎しみを忘れて助け合う」。そんな情況を中国では「呉越同舟」と喩えた。同じ船に乗った「呉」と「越」の両国人が共通の利害に遭遇した際、いがみ合いを中断し、助け合う・・・。 仲の悪い夫婦にも、ライ…

アロハ・スピリット!

▼どうやらGDP(国内総生産)は幸せの指標とはならない。世界中の人々がそんな風に思い始めた。そこで注目され始めたのがブータンのGNH(国民総幸福量)だ。▼だが、金銭や物質よりも精神的な豊かさ、幸福が大切とする社会は以前からあった。そのひとつがハワ…

寒っ!

▼いつの時代にも若者言葉はある。10年ほど前は「チョー」が一世を風靡した。「チョー面白れぇ」というわけである。 「チョー」が「超」であることは、若者言葉に詳しくないオジサンたちでも理解できた。そのせいか、短命な若者言葉の中で市民権を獲得、いま…

「The Longest Year」

▼ご存知のように、今年はうるう年である。平年なら28日の2月が、1日長く29日ある。地球の公転時間と暦のずれを調整するために儲けられた。また、4年ごとに開催されるオリンピックと重なることから、オリンピックイヤーとも言われる。 ▼今年はまた、うるう秒…