【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「もう一つの【かいさん総選挙】」

(彩雲) ※衆議院の「解散総選挙」真っ只中、コピーライターとしては見逃せない、もうひとつの「かいさん総選挙」が始まった。総選挙中なのは、北海道豊浦町。告示も投開票日も衆院と同じ19日と31日。候補者は、同町噴火湾の「海の幸」だ。 ※名付けて「第2回…

「日本は何色に染まる?」

※その日は半袖でも汗を掻くほど暑かった。紅葉真っ只中だった。これまで見たことのない鮮やかな紅葉だった。15年前の10月20日(明日)のことだ。紅葉から始まった3年間の[阿寒・東京二拠点生活]を経て、自分はこの地に充分に溶け込めたんだろうか? ※あの日…

「羽?頭?」

※朝晩の冷え込みが本格的になってきた。いよいよ結露防止シートの出番だ。何しろ二重ガラス窓でも、朝、窓には雑巾で絞るほどの結露が付いてる。住宅会社ミサワホームは北海道に進出した時、この結露対策の不備で、早期に一度撤退したと言う。 ※名物の海霧(…

「大失敗」

※「ど~ん」と鈍い音がした。隣家が薪割でも始めたんだろうか?窓を覗くと下に鳥が横たわってる。「ワッ、アカゲラだっ!」。これまでもコゲラ、シジュウカラ、アオジ・・・小鳥が窓にぶつかり、倒れてることは度々あった。が、アカゲラは初めてだ。 (アカ…

「読書の秋」

※空気が透き通ってる。朝は5℃まで下がるようになった。ナナカマドの実も赤く熟し、キノコシーズンは終わりが近づいてる。・・・コロナ禍、感染第5波と政府の失敗ばかり気になってた数か月、急に本が読みたくなった。 ※そう言えば丁度去年の今頃、新たなる知…

「”アベ”ロパシー」

※廃農の牧場に菜の花みたいな花がびっしりと咲いてる。北米原産帰化植物「セイタカアワダチソウ」の群落だ。第二次世界大戦以後、爆発的にひろがったという。養蜂業者が積極的に種を散布したとの説もあるが、ともかく繁殖力は強烈だった。 ※強烈な繁殖力には…

「(秋)桜を見る会には続編がありそう」

※混沌極まる秋になった。いやなに、自民党総裁選の話だ。こういう混乱は過去にどのくらいあったのか。調べてみると、膝を叩いて面白がったモノが見つかった。1998年7月、自民党総裁戦に立候補した3人の議員を刺した、田中真紀子の「短語」評価だ。 (一気に…

「胆の中が見える笑顔がいい」

※親バカである。愛猫クルルが何を考えてるのか、表情や目の動き、仕草で分ると自負してる。怒り、甘え、寛ぎ、警戒、愁い、媚、満足・・実に豊かな感情が次から次へと現れる。が、笑い顔だけはワカラナイ。見たことがない。猫には笑いがないのか? (「ご飯…

「猿山のボスになるのは?」

※今日も日課の訪問者たちがやってくる。特別天然記念物のタンチョウや、愛嬌者のキタキツネたち、そしてエゾシカたちだ。殆ど時間帯が同じなので、彼らにとって拙宅訪問はルーティンの一部であり、テリトリー・パトロールの一環でもあるようだ。 (彼らが何…

「家業」

※カサブランカが大繁盛してる。全く手入れしてないのに、律儀な限りだ。せめて写真だけは残してやろう。因みに、カサブランカはスペイン語で「白い家」(カサ=家 ブランカ=白)。1975年頃オランダで種として固定されたという。 ※もともとは、日本のタモト…

「秋風」

※何だかわからんうちに秋風が吹き抜けていく。ウドの花は、何事もなかったように気温の法則に従って花を咲かせるし、蝶は、次世代への遺伝子伝達にいそしむ。そう言えば、この一年何があったんだろう。度重なる「緊急事態宣言」、感染のまん延・・・。 ※同じ…

「滅びの道だにゃ~」

※「アッチイなぁ、北海道で連続猛暑日が15日続いたのは、史上初。札幌で18日連続夏日は97年ぶりなんだって!異常気象だにゃ~っ!あぁ、それなのに札幌でマラソン開催なんて、キチガイ沙汰だよ。案の定、男女とも約3分の一が棄権したんだってっ! ※オイラも…

「目に見へぬ壁を壊せ!」

※山を背負ってる山居には、連日、訪問者が多い。早朝からキアゲハやミヤマカラスアゲハ、名の分からぬ蝶も来る。愛猫クルルは、そのたびに喜び勇んで出迎える。だが、彼の歓迎は、蝶達には残念ながら届いたことはない! (窓越しなのでガラス窓の汚れが目に…

「見届けるっ!」

※国民の70%の「開催中止・延期」を押し切り、東京オリンピックが始まった。溜まりに溜まったマグマが爆発するように、日本選手団は金メダルラッシュに湧いてる。しかし、快挙を熱く応援する気持ちになれない。あまりにいろいろあったせいだ。 (何の葉だと…

「カオス」

※いやぁ、政治も、コロナも、気象も、自分のカラダも、混沌(カオス)だ。そんな中でコスモスだけが、とてつもなく早く咲いた!凛としてる! スミマセン、今週はいろいろあってお休みです。またのご愛読をよろしくどうぞ。

「感動を与える?」

(「ピンクの石楠花」が蕾を持った。移住15年目にして初だ。感動に満たされてる) ※「いま、観戦してる方に何を伝えたいですか?」スポーツインタビュアーがマイクを差しだす。選手は応える。「これからも『感動を与え』られるよう頑張ります。・・・20年ほ…

「共生」か「共存」か

(まるで動物のドキュメンタリー番組を観てるみたい。親子の愛情物語だ) ※子ギツネが庭をピョンピョンと跳びはねて、道路に向かって行った。写真に収める間もなかった。暫くすると母ギツネらしい少し大ぶりのキツネが追いかけるように同じ道を通り過ぎて行…

「トリ語」と「スカ語」

(ひと月前ほどここに抱卵してる黒い頭が見えた) ※1週間ほど前に鴉の雛が孵化したようだ。鳴き声がうるさい。か細い声で甘えたり、親が雛を呼んだり、話しかけたり・・。もともと親子の情とコミュニケーションの深さに感心したりもしてたのだが、今年は驚…

「亜星(巨星)墜つ」

※ドアを開けると、カウンター前に山のように巨大な背中が見えた。銀座の「NAO」という10人も入れば一杯になるカウンターバーだった。午前1時は過ぎてたろう。巨大な背中の隣に座って横顔を見た。何と、TVでもお馴染みの「小林亜星」さんだった。 (亜星さん…

「遺伝子」

※ウチの庭には毎年、無数のクローバーが芽を出す。が、ただ芽を出すだけじゃない。チョッと見回すだけで、次々と「四葉のクローバー」が見つかるのだ。これは、突然変異を起こし易いグループがその遺伝子を拡散してるからと、ものの本に書いてあった。 ※その…

「緑陰の闇」

※七十二候で言うと、6月10日頃は『腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)』(草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃。昔は、腐った草が蛍になると考えられていた)となるらしい。なるほど。 (真っ青な空に伸びる鬼グルミの幼木) ※が、蛍と言えば夏の真っ…

「「赤い月」のトラウマ」

※「ホラ、神様が怒ってるんだよ!見てごらんなさい、お月様が真っ赤っかになっちゃったでしょ、お前が悪さしたからっ!」母親は、抱いた幼子に満月を指さしながら言った。「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ!」幼子は泣き叫ぶばかりだった。 ※幼子とは自分の事だ…

「雨の檻の囚人」

※▼季節の移ろいの速さには驚かされる。九州や四国などが今月中旬に梅雨入りしたかと思ったら、近畿や東海までもが一気に前線の影響を受けるようになった。(中略) ▼児童文学作家の梨木香歩さんはこの季節について、「雨の檻の囚人になったような気になる」…

「変異株相当」

※久し振りに家に戻ると風景は一変してた。エゾヤマザクラは例年より1週間ほど早く咲き、枯草色だった原野は黄緑に。わずか10日ど不在だっただけなのに。例年、日毎の季節移ろいを実感してただけに、その変化スピードには改めて驚くばかりだ。 (庭のオオバナ…

「トウが立つ」

※早くも「フキノトウ」が立ち始めた。実は、恥ずかしながら「蕗の薹」をず~と「蕗の塔」だと思ってた。ま、広辞苑には【「薹」(塔の意か)】とあるから、そんなに恥ずべきことじゃないかもしれないが、やはり、ちと、うすら寒い。 ※その広辞苑には【「薹が…

「春愁」

※世の中、いよいよ騒がしくなってきた。空にはカラスのマイホームづくり。地にはアイヌネギの群落、「福坊主」の群落、エゾリスの運動会・・・。 (カラスのマイホーム建築。またあの親子の甘え声と攻撃に悩まされそうだ) ※地球も騒がしい。トカラ列島の連…

「怪木物語」

※毎年、雪が消え、野山が黄緑の衣を纏うまでのホンの一時、当地の自然はスッピンの姿を見せてくれる。丸裸の木々。雪に押し潰されて、カサカサの乾燥肌のように地面にへばり付く落葉。その意味では、野生の鳥類やリスなどを観察するには絶好の季節だ。 ※もっ…

「目覚め」

※春ですねぇ。ようやく「おめざ」ですか。お待ちしてましたよ。それにしても今年は幾分早めですね。もっとも君が冬眠しないことは知ってましたから、「おめざ」じゃなく、秋の間に貯蔵しておいた食料を掘りだしに来たんですね。いやそれにしても春だ! ※コチ…

「おらが富士」

※東京の「銀座」は上品な繁華街のシンボルとして、長い間国民が憧れ続けてきた。その証拠に地方都市には、「戸越銀座」「長野銀座」など、「銀座」の名を模した街の名が山ほどあるのはご存知の通りである。 ※それと似たようなものに「富士山」がある。言うま…

「トリ頭」

※ある時、車のキーをどこかへ置き忘れた時同居人がつぶやいた。「トリ頭なんだから・・・」。その意味がわからず正すと、「ニワトリは三歩いているうちに前のことを忘れてしまう」なんだそうだ。う~む正しいなぁ。 ※当時は、「エビングハウスの忘却曲線」と…